一体型合成塩酸製造装置
SGLカーボンテクニックジャパン株式会社

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この製品について

現在、化学工業界で広く用いられている合成塩酸製造装置は、それ以前に使用されていた溶解石英や陶磁器製の装置に代わって登場して以来、40年間以上、黒鉛製品の優れた特性を生かした能率の良い経済的な装置として、ユーザー各位からご好評を頂いていますが、弊社は更に経済的かつ高性能の装置を完成しています。

■特長・燃焼室と吸収塔が一体となっているので、コンパクトになり、床面積が小さく、従来型の3分の1以下となる
・運転範囲が広くとれる (従来装置では、最大能力の50％前後が操短限度であったのが、この装置では15％以下まで安定した運転ができる) 
・燃焼室が耐熱トーカベイトでつくられているので、冷却水が温水の状態で完全に熱回収ができ、省エネルギー効果が大きい
・焰の状態は安定しており、非常に効率よく運転できる
・原料ガス (水素ガス・塩素ガス) の供給圧力は、従来の装置とほぼ同じ条件で運転できる
・吸収冷却塔は多管式なので、保守・管理が容易である

■構造・バーナーノズル：主要部は石英製二重管構造であり、内側に塩素ガスを、外側に水素ガスを通し、焰は下向きに燃焼させる方式です。
・燃焼室：本体は耐熱トーカベイト製円筒で、外側を鋼製ジャケットで覆い、その間に冷却水を通します。
燃焼室の内側には、上部から吸収水を内壁に沿って流下させ、塩化水素ガスを吸収させると同時に、筒内壁を高温から保護します。
上部には、バーナー焰の点検用と運転開始時の点火用覗窓をつけるとともに、下部には安全用ラプチャーディスク (トーカベイト製) を付けております。
・吸収冷却塔：多管式で吸収液を管内面に沿って薄膜を形成させて流下させ、塩化水素ガスを並列に通して吸収させる方式であり、従来の装置と同じですが、運転範囲は必要に応じて段数を増すことにより、最大能力の15％以下まで絞ることが可能です。
・回収塔：トーカベイト製の向流充填型 (カーボンラシヒリング充填) 冷却吸収塔で、未吸収の塩化水素ガスを効率よく吸収します。