監修:岡成株式会社
蓄光ロープとは
蓄光ロープとは、蓄光塗料を練りこまれた原糸を使用して組み上げたロープです。
蓄光ロープは、主に夜間・暗闇の安全確保を目的として使用されます。蓄光とは太陽光や蛍光灯の光を吸収し、発光することでエネルギーを放出する現象です。通常、日中に吸収した光を夜間の約6~8時間発光する場合が一般的です。自ら発光する現象ではないため、あらかじめ明るい時間でロープに光を当てておくことが必要となります。通常、蓄光部分は黄緑色です。
ロープ自体の材質にはポリエステル、ナイロンなどが用いられることが多く、蓄光塗料と合わせて反射材が練り込まれる製品もあります。3.5mmから12.5mm程まで、様々な太さの製品が提供されています。
蓄光ロープの使用用途
蓄光ロープの使用用途は主に以下の通りです。
1. 夜間時の目印
蓄光ロープは、夜間時の各種工事現場における安全表示や、駐車場や空地の立入禁止表示など、夜間、暗闇での目印などに利用されることが多いです。農業、漁業、荷役運搬作業など、各種夜間作業にも利用されます。十分な強度があるため、一般的な牽引作業に活用することも可能です。
2. アウトドア
アウトドアでは、蓄光ロープはキャンプや登山に利用されることが多いです。テントやツェルト、タープなどの張り綱に利用され、夜間での足の引っかかりや、ロープを引っ張りすぎることによるテントの崩壊などを防ぎます。
また、園芸用の目印にも利用される場合があります。その他身近なところでは、短く切って持ち物に結わえ付け、紛失防止に役立てることが可能です。
3. 災害・救助
災害時、暗所で光を発する蓄光ロープは様々な用途で安全確保に有効です。主な用途には、誘導表示の目印、夜間の人命救助、暗所の探索などがあります。また、懐中電灯や防災リュックなどに取り付けることで、停電時など暗所での持ち出しや取り間違い等の対策に活用することもできます。
本記事は蓄光ロープを製造・販売する岡成株式会社様に監修を頂きました。
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