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調色機についての概要、用途、原理などをご説明します。また、調色機のメーカー6社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。
目次
調色機とは、既存の塗料を混合して希望する新しい色を作り出すための装置です。
自動車の補修や外壁塗装などの様々な塗装シーンにおいては、既存の塗料を混合することで希望の色味を生み出しています。一般的に使用されている色見本帳から色を選んだり、サンプルなどの色を解析したりして、コンピュータで塗料の配合を計算します。従来は職人の目視に頼って手作業で混合を行っていましたが、調色機を用いることでコンピュータで数値的に調色計算を行い、効率的に計量・混合を行うことが可能です。
調色機は、塗料を配合して既存の塗料にない色を作り出す様々なシーンで利用されています。
調色工場では、既成の塗料を混合して顧客から依頼された色の塗料を作り出し、塗料缶などに包装して提供しています。調色工場で大規模な調色ラインを用いて製造・提供される場合や、店頭などで小規模な機械で提供される場合などがあります。調色機を用いることで、顧客が希望する色を正確に効率よく作り出したり、またデータベース上の色を作り出すために正確な配合を行ったりすることが可能です。
塗料業界以外では、調色機は、自動車の補修、板金塗装、外壁塗装、印刷業など、実際に塗料を使用する現場で使用されています。塗料メーカーや調色工場に依頼すると、使用する塗料が調達できるまで時間がかかってしまいますが、現場に調色機を備えておくことで速やかに塗装作業を行うことが可能です。
特に、自動車などの補修では、個々の車両によって経年変化したボディーカラーの色味が微妙に異なっており、補修車両に応じた複雑な調色が必要であり、現場での調色が重要です。
また、印刷業では、通常のCMYK (シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック) では表現できない色を、表現するための特色インキを作り出すことに使用されています。
機械化以前の調色作業は、職人が経験を元に手作業でおこなっていました。CCM (英: Computer Color Matching)は、調色計算をコンピューターにより数値的に処理するシステムです。多くの調色機はCCMを利用して塗料の配合を決定しています。
CCMでは、目標色を分光測色計で測定するか、データベースから色を読み込み、コンピュータ計算によって塗料の配合比率を決定しています。この際の計算では、混色理論を元にして、色々な顔料を混合した時の光の吸収や散乱が速やかにシミュレーションされています。調色作業の高速化だけでなく、手作業では難しい正確な調色を行うことが可能です。また、データが数値化されるため、同じ色を再度調色する場合の作業効率化や、再現性向上に貢献します。
調色機は、CCMなどで算出した配合により、自動的に塗料の混合を行う装置です。
CCMによる計算やデータベースから塗料の配合を決定し、装置に読み込みます。次に、決定された配合に沿って、必要な量の材料が自動で計量された後に缶などの容器に吐出され、缶の中に充填された塗料の撹拌が自動で行われます。
調色機によっては、データベースに最初から約13000色以上が登録されており、速やかに望みの色の配合レシピを読み込むことができます。
調色機には、規模や用途などに様々なバリエーションがあります。小規模なものでは1缶単位で調色を行うことのできる店頭調色機などがあり、大規模なものでは10kg、30kg単位の秤量が可能な大型の製品もあります。
また、業種・用途別でも様々な製品から選択することが可能です。例えば、印刷業で使用される調色機では、印刷された時の色味の確認を可能とする展色機を備えたものもあります。このような場合は、展色された色をスキャナーで読み取ることでターゲット色と直接比較し、微調整を行うことも可能です。調色機の中には、特定の塗料メーカー専用の調色機もあります。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
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