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厚紙の概要、用途、原理などをご説明します。また、厚紙のメーカー11社一覧や企業ランキングも掲載しております。厚紙関連企業の2025年3月注目ランキングは1位:株式会社田村商店、2位:大王製紙株式会社、3位:王子マテリア株式会社となっています。
監修:株式会社田村商店
厚紙とは、一般的な普通紙よりも厚みのある、しっかりとした厚手の紙のことです。
特に厚みの数値などの基準はありません。主観的に「厚い」と感じた紙に対して「厚紙」と呼ばれます。厳密な定義がないため、産業界では他の名称で呼ばれることが多いです。一般的には、ボール紙(板紙)や色カード、チップボール紙、コースター用紙、ダンボール紙などに対して「厚紙」と呼ぶことが多いようです。
厚紙は様々な使用用途があります。下記は代表的な使用用途例です。
厚紙は比較的固く、丈夫であるため、箱や芯材、台紙など、支える役割のある用途で用いられることが多いと言えます。その他では、高級感を出すために案内状などに敢えて厚紙を使用する場合があります。これらは、用途に合わせて異なる種類の厚紙が使用されています。
厚紙は、一般的に多層抄きによって厚みを出しています。多層抄きとは何層にも重ねて紙を抄くことで、こうしてできた紙を積層紙と呼びます。
抄紙工程では、抄紙網(ワイヤー)の上にパルプを流して水分を脱落させることで、層を形成します(脱水)。これを何度も上に重ねて繰り返すことで積層紙は製造されています。通常、5-7層が重ねられ、丸網多筒或いは短網多筒のマシンが用いられる事が多いです。尚、一番最後の層は、他の層とは別に形成され、特性を与えるために組み合わされます。
脱水された積層紙は、ローラーで圧力を加えられてプレス(圧搾)されます。プレスによって水分が50%程度まで減少し、その後乾燥工程や塗工工程、裁断工程を経て製品となります。
厚紙の種類には様々なものがあります。下記は代表的な厚紙の例です。
これらのうち、白ボール、チップボール、クラフトボール、段ボール原紙は、「板紙」として総称されることもあります。特に、白ボール、チップボール、クラフトボールは、主に商品パッケージなどを作るための紙であることから紙器用板紙と呼ばれます。
最もメジャーな板紙は白ボールです。白ボールは、表面が白、裏側がねずみ色をしており、特にコート剤を塗布して印刷適性を上げたものいるものはコートボールと呼ばれます。
白ボールの原料としては、白層にパルプやPPCなどの上質系古紙、中層や裏層に新聞古紙・雑誌古紙などが使用されることが一般的です。中層に紙質が落ちる古紙を挟むことが出来るため、古紙利用率が薄紙に比べて高い特徴があります。
チップボールは、表裏ともにねずみ色をしています。白ボールのように塗工を行わないため印刷には適しませんが、芯材など各種補強材として使用されます。
段ボール原紙とは、段ボールを成形する前の原料紙です。段ボールは、ライナーと呼ばれる原紙の間に中芯となる原紙が挟まれて貼り合わされている構造です。これら、ライナーと中芯をまとめて段ボール原紙と呼びます。原料には古紙を含みます。
画用紙も厚みがあり、厚紙の一種です。画材の定着を良くするため、表面には適度な凹凸がつけられています。特に、水性インクや水性絵の具などの水性顔料との相性が良いですが、油性マジックのような油溶性顔料も定着が良く、鉛筆の消しゴム修正にも耐えます。
材料には上質な化学パルプなどが用いられる紙製品です。
本記事は厚紙を製造・販売する株式会社田村商店様に監修を頂きました。
株式会社田村商店の会社概要はこちら
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
順位 | 会社名 | クリックシェア |
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1 | 株式会社田村商店 |
56.3%
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2 | 大王製紙株式会社 |
12.5%
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3 | 王子マテリア株式会社 |
6.3%
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4 | 三菱製紙株式会社 |
6.3%
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5 | 北越コーポレーション株式会社 |
6.3%
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