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米袋についての概要、用途、原理などをご説明します。また、米袋のメーカー9社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。
米袋とは、米や穀類等の、保存や運搬のために使用する包装資材です。
米や穀類以外のものを運搬する際に、使用される場合もあります。また、消費者が手に取りやすい重さで販売するためのパッケージとしての役割もあります。
米袋に詰めることで、米を運搬することができます。また、虫食いや酸化、湿気などを避けた保存が可能です。年に一度、秋に一年分が収穫される米は、1年以上保存されることも珍しくありません。
収穫後の稲は多くの場合、産地で乾燥、脱穀、籾すりの過程を経て、玄米の状態で米袋に入れて低温保管されています。その後、消費地の精米工場などに運搬されるという流れです。
生産地から精米までの段階では、玄米袋と呼ばれるクラフト紙製米袋が使用されます。なお、日本全国ほぼ同じサイズで30kg入りが一般的です。
クラフト紙から作られた米袋は、米や米粉、穀類、澱粉や食塩などの粉状の食品、レジンなどの化学物質の輸送にも利用されています。また、稲作の際、肥料となる籾殻や米ぬか、堆肥などを運搬するために、30㎏入りなど大型の米袋が利用されることも多いです。
玄米を精米し、消費者へと販売される際のパッケージとしても、米袋が使用されます。米袋には、商品としての広告的な役割もあり、消費のスタイルや客層に合った素材やデザインの米袋を選ぶ必要があります。
米や穀類は一粒がとても小さくバラバラの状態であるため、そのままでは持ち運びも保存も困難です。米袋を使用することで、米を運搬できるようになり、精米を待つ間、低温で保存も可能となります。この機能性がクラフト紙製の米袋の長所です。
一方、樹脂製の米袋の場合、密閉すれば虫は入ることはなくなります。真空処理や脱酸素剤を用いれば、さらに酸化防止が可能で、長期保存できることが樹脂製米袋の大きな長所です。
クラフト紙製や樹脂製問わず、真空密閉できないタイプの場合、特に夏や高温多湿になる場所に長時間保存すると、コクゾウムシやコクヌストモドキといった虫やカビが発生することがあります。一度虫がついてしまうと、袋の中に産卵している可能性が高く、同じ袋の米や穀類は食べられなくなってしまいます。
そのため、このタイプの米袋を使用する場合、保管の際にも注意が必要です。
米袋の素材には、クラフト紙やポリエチレンフィルム、ナイロンフィルムなどの樹脂フィルムがあります。サイズは小さいものでは1㎏入りから、大きいものは30㎏入りまでとさまざまです。
一般的に、精米までの段階では、玄米袋と呼ばれる30㎏入りのクラフト紙製米袋を使用し、これを積み上げて保管します。そのため、何トンもの重量圧に耐えられる素材として、繊維の長い針葉樹を原料とした、非常に丈夫な重包装用のクラフト紙を使用します。30㎏入り米袋には3枚重ね、5~10kg入りであれば2枚重ねで、強度を高めます。
また、収縮加工を施して衝撃に強い性質のクラフト伸張紙も、米袋にはよく使用されます。さらに、クラフト紙製はリサイクルが可能で、使用済みの米袋は、ホームセンターなどでも販売されています。分解される素材であり、資源有効活用の観点からも、環境負荷が小さい点がクラフト紙製米袋の長所です。
その他、優れた通気性や防湿性を持っている特殊紙や、クラフト紙と樹脂などの、複合素材の米袋も存在します。
フィルム製の米袋は、カラフルな色のイラストや写真等を印刷可能で、様々な種類のデザインに対応することができます。また、熱処理で封をすることができるため、米を入れる作業が容易である点も長所の一つです。
さらに、樹脂フィルム製の米袋の中には、異物や虫の混入を防ぐ無孔袋も存在します。 ポリエチレン製の米袋は薄くても強度が高く、重量の米を包装するときも安心です。
クラフト紙素材は、長期保存や高温多湿になる場所での保存には向きません。しかし、精米までの段階で、30㎏サイズでの低温保存や、少量ずつ分けて使い切る場合の包装に向いています。短期間であれば、米の呼吸を妨げず酸化も少ないうえ、蒸れづらいです。そのため、風味を損いたくない場合はクラフト紙製の米袋がおすすめです。
また、クラフト紙製はリサイクル可能で、環境負荷が小さいため、ごみ問題などに意識的な客層向けのパッケージとして、優れています。独特の質感やレトロな雰囲気を有するなど、デザイン面での長所もあります。
袋の中を無酸素状態にできる樹脂系の製品は、劣化と虫害から米を守ります。封を熱処理し、脱酸素剤も同封すれば、長期保存が可能です。そのため、まとめ買い向け製品のパッケージや真空包装で非常食としての包装におすすめです。
クラフト紙製の場合、開閉部分に紙製の紐がついており、中に米などを詰めた後は、紐ごと数回折り曲げ、紐を結んで使います。樹脂製の袋の場合、多くは熱処理によって封をします。
真空処理をするタイプや、紐付きで、クラフト紙同様に折り曲げて紐を閉めるタイプも存在しますが、できるだけ中の空気を抜き、酸化を防ぐのがポイントです。また、中身を入れすぎると、封をする際に困難が生じるので、中身は定量を守るようにします。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
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