ルアーフィッティングとは
ルアーフィッティングとは、細管を接続する用途で用いられる接続部品です。
注射器や輸液チューブなど、様々な医療器具や実験器具を接続するために使用されます。2つの部品を簡単につなぎ合わせることができるように設計されており、一方にはリブ (凹凸) があり、もう一方の部品には溝があります。これらを手で押し込むことで、部品同士を安全かつ確実に接続することができます。
ルアーフィッティングは、ポリプロピレンなどの材質で構成されます。ビニールやシリコンなど、軟質チューブの接続に有利です。コストメリットにも優れているだけでなく、形状やサイズにおいても豊富な選択肢があります。
ルアーフィッティングの使用用途
ルアーフィッティングは、細萓同士を接続する用途で用いられます。以下はその一例です。
1. 医療
医療現場では、患者に薬剤や液体を投与する際に注射器が使用されます。ルアーフィッティングは注射器の針やチューブを薬剤の入った容器や患者に接続するのに使用されることが多いです。カテーテルを挿入する際にも、カテーテルと輸液チューブを接続するのに利用されます。
また、輸液ポンプや輸液バッグとチューブを接続するのにもルアーフィッティングが使用されます。これにより、患者に必要な液体が適切な速度で供給することが可能です。
2. 実験室
化学実験や生物学実験では、試薬や溶液の取り扱いが必要です。ルアーフィッティングを使用して、試薬ボトルとパイプラインを接続することで、試薬を効率的に供給することが可能です。また、液体のサンプリングや注入または分配などにも使用されます。
3. 産業
工業プロセスでは、様々な流体を取り扱う必要があります。ルアーフィッティングは特定の装置や機器に流体を供給する際に使用されることがあります。特に、装置や機器の接続に用いることが多いです。
ルアーフィッティングの原理
ルアーフィッティングは非常にシンプルな構造であり、部品同士を圧入することで確実に接続することが可能です。一方の部品にはリブがあり、もう一方の部品にはそれに対応する溝があります。これにより、安全で確実な接続が可能となります。
ルアーフィッテイングの接続は、上記のメス部とオス部を手で押し込むことで行われます。リブが溝にしっかりと嵌り込むことで、接続が安全かつ確実になります。また、一般的に取り外しが可能であり、簡単に接続を解除することが可能です。
形状及び材質から様々な製品が販売されています。内径も1.6mmから内径8.0mmまでの軟質チューブに対応可能です。また、同一形状であっても、複数のカラーがラインナップされているため、配管ごとの色別が可能です。
ルアーフィッティングの選び方
ルアーロックを選ぶ際は、以下の選定要素を考慮することが重要です。
1. 材質
ルアーロックは薬品や体液を対象とするため、耐薬品性や耐腐食性に優れた材質が使用されます。一般的にはプラスチック製の製品が多く販売されており、PVDFやポリプロピレンなどで製造されます。
PVDF製の製品は耐薬品性及び機械的強度に優れています。ポリプロピレン製の製品は熱に強い点が特徴であり、オートクレーブ滅菌 (+121℃) も可能です。両者ともに軽量で取り扱いが容易です。
また、一部の用途では金属製のルアーロックが選定される場合があります。金属製品にはステンレス鋼や真鍮が使用されることが多いです。耐久性と耐薬品性が高いため、医療用途や高圧環境での使用に適していますが、重さや価格が高い場合があります。
2. 口径
ルアーフィッティングの口径は標準化されているため、接続するチューブ径などを基に選定する機器は決まります。mmの単位で販売されている製品が多いです。1.5mmや6mmなど様々な口径の製品が販売されており、オス型とメス型の選択も注意する必要があります。
3. 使用温度・耐圧性
使用温度範囲は材質によって異なります。一般的には金属製の方が耐熱性が高いことが多いです。また、形状や材質によって耐圧性も異なるため、高圧用途の場合は注意が必要です。
参考文献
https://www.sanwa-ent.co.jp/httpa/product_water_27.html