ポイントレーザーとは
ポイントレーザーは、レーザーによってポイントを対象の場所に表示するための装置になります。ポイントレーザーによって、図面などを現場に描写させることや、測定位置の調整などに使用されます。ポイントレーザーによって、示された点に応じて作業を進めていくことになるため、正しい位置を示しているかが重要となるため、メンテナンスや取り扱いの方法を正しく理解しておく必要があります。水平を保ち、正確にポイントを出力するための原理としては、ジンバル式と電子整準式に分けられます。
ポイントレーザーの使用用途
ポイントレーザーは、建設現場や電気工事の現場、工場の生産ラインなどで使用されます。建設現場や工事現場においては、目標となる設計図や図面の情報を作業の現場に正確に描写することで、正しく作業を進めることができるようにすることに使用されます。工場の生産ラインにおいては、レーザーによってポイントを示すことによって、測定位置を正確に作業者が認知できる様にするために使用されます。ポイントレーザーの選定の際には、精度や光の強度、到達距離などを考慮する必要があります。
ポイントレーザーの原理
ポイントレーザーの動作原理を説明します。ポイントレーザーは、水平を保つための機構と、レーザーを出力する装置で主に構成されています。レーザーは、瞬間的に見ても安全性の高い波長が400~700nmの可視光のレーザーである、クラス2程度のレーザーを使用している製品が多くなります。水平を保つための原理としては、ジンバル式と電子整準式があり、正確なポイントを指示するために、機器の水平を保っています。それぞれの原理を説明します。
- ジンバル式
ジンバル式は、機器の中に振り子がつるされており、その振り子が地球の中心方向を向くことを利用して、水平を保つ仕組みになります。シンプルな構造でメンテナンスしやすいことが特徴です。 - 電子整準式
電子整準式は、整準センサという液体中の気泡の位置の検出によって、水平を測定するセンサを利用します。定期的なメンテナンスが必要ですが、故障がしにくいことが特徴です。
参考文献
https://shop.leica-geosystems.com/jp/ja-JP/blog/laser-levels-101