シートパレット

シートパレットとはシートパレット

シートパレットとは、特殊クラフト紙や合成樹脂製の薄いシート状パレットのことです。

従来のパレットの厚みは一般的に150mm程度ありますが、シートパレットの厚みは一般的に1~5mmのため、段積みできる量が多いのが特徴です。食品・工業製品などの分野で段ボール箱などの輸送や保管に使用されます。

シートパレットでの荷役には、専用リフト (プッシュプルアタッチメント付きリフト) を使用します。

シートパレットの使用用途

シートパレットは幅広い分野・荷姿に利用されます。具体的な使用用途は以下の通りです。

  • 化学品などを保管するフレキシブルコンテナ
  • レジンバック
  • 冷凍食品や一般食品などを保管するカートンボックス
  • 米などを保管する紙袋
  • 青果などを保管するブラコン
  • 家電等工業製品の段ボール箱

従来のパレットと比べて薄いため、積み上げ高さに対してパレットの厚みによる無駄が少ないのが特徴です。また、軽量であることから、シートパレット単体を手で運べるため、作業効率が改善されます。

シートパレットの原理

シートパレットの場合、フォークリフトではなく、専用リフトを使用します。一般的に350mm~450mm幅のプラテンという板状の積載台と、シートパレット端のタブを掴むグリッパを備えたリフトです。油圧で前後動するフェースプレートからなるプッシュプルアタッチメントを使ってシートパレットを積載します。

薄いシート1枚であるため、非常に軽量です。輸送負荷の軽減によりCO2の排出を減らし、環境保全にも寄与します。その他、樹脂製の場合はPP製が多く、湿気や薬品に強い点も特徴です。燻蒸処理が不要なため、積み荷に臭いがつきません。また、PP製は雑菌が繁殖せず衛生的です。

シートパレットのその他情報

1. シートパレット用アタッチメント

シートパレットを運ぶ際は、プッシュプルというアタッチメントをフォークリフトに取り付けます。プッシュプルを取り付けると、シートパレットを「つかむ」「引き寄せる」「離す」「押し出す」という動作が可能です。

まず、シートパレット端のタブをグリッパーでつかみ、シートパレットごと荷物をプラテン上に引き寄せます。その時に、フォークリフトを前進させて荷物の移動を最小にします。プラテンとは、プッシュプルについている大きな鉄板です。

荷物をシートパレットごと降ろす時は、アタッチメントを前方に傾けてプラテンの先端を床面に軽く接触させます。荷物をフェースプレートで押し出しながらフォークリフトを後退させることで、荷物を目標地点に置くことができます。

2. シートパレットのデメリット

シートパレットのデメリットは、材料が紙の場合は水濡れに弱い点です。また、シートパレットの荷役にはプッシュプルを装着したリフトを使用する必要があり、通常パレットを同時に使えない点もデメリットとして挙げられます。

その他、荷物を載せたシートパレットを荷役するにはコツが必要です。現在は、シートパレット取扱い技能習得支援を請け負う企業も出現しています。

参考文献
https://www.sanko-kk.co.jp/products/pallet/sheet/
http://www.an.jx-group.co.jp/products/sheet/general.html
https://www.eneos.co.jp/newsrelease/noc/2007/pdf/20071005_01_01_0940197.pdf
https://www.buturyu-palette.com/archives/items/sheetpalette115135
https://p-c-s.co.jp/blog/rental-180903
https://www.tmc.eneos.co.jp/products/sheet/attachment.html

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