覗き見防止フィルムとは
覗き見防止フィルムは、パソコン、タブレット、スマートフォンなどの液晶に貼ることで液晶から発せられる光の方向をある程度統一させて、横からの覗き見を防止するフィルムです。覗き見防止フィルムを貼ることによって、他人から見られないよう重要な内容を保護し、プライバシーを保つことができます。覗き見防止フィルムは、大きさによって値段は大きく変わります。スマートフォン程度であれば1000円程度ですが、パソコンのディスプレイになると1万円程度になり、面積が大きい方が値段も高くなります。
近年ではパソコンやスマートフォンから銀行のアカウントにログインしたり、さらに振り込みを行ったりと重要な取引ができるようになりました。そこで、パスワードなどの情報の保護が重要になっており、覗き見防止フィルムの活用も増えています。
覗き見防止フィルムの使用用途
覗き見防止フィルムは、パソコンやスマートフォンの内容を横から見えないようにする用途で使用されています。このフィルムを利用すると、パソコンやスマートフォンを電車等の混雑した状況で操作する際、基本的には正面で操作する人以外内容が見えないため、他人から情報を保護することができます。
そのため、覗き見防止フィルムは個人での使用はもちろん、公共施設や、官公庁、病院の清算用の端末機の液晶、銀行、ATMなど、不特定多数の人が出入りする場所で多く利用されています。
さらに、覗き見防止フィルムを液晶に貼っておくと、液晶が衝撃を受けた際に割れるのを防止する効果もあります。他にも、液晶からのブルーライトをカットし、目の疲れを軽減できるメリットもあります。
覗き見防止フィルムの原理
覗き見防止フィルムは、フィルム部分にルーバーと呼ばれる微細なストライプ構造を一定間隔に配置することで、光が一定方向に進むよう調節されています。ルーバーの効果で、液晶からの光が一定方向に直進するようコントロールし、正面からは画面の内容が見え、サイドからは見えない仕組みになっています。このルーバーの厚みや間隔、角度を調節することによって、覗き見防止フィルムの視認角度や透過率といった特性が変わります。覗き見防止フィルムはこのルーバーが配置されたフィルムに、さらにPETフィルムや強化ガラスなどでコーティングをして耐性をつけています。
視認できる角度は製品によりますが、48度~60度程度になっています。また、フィルムは遮光面がついている黒っぽい方が表です。裏表があるので注意してください。
覗き見防止フィルムはさらに、外部からの光の反射も抑える効果があります。外部の光によってギラついたり、指紋が反射しづらくなっています。覗き見防止フィルムを貼ることで若干液晶の色が暗くなるため、写真や映像などで色味を感じたい場合には外したほうがきれいに映ります。
覗き見防止フィルムの種類
覗き見防止フィルムは、左右方向の防止機能(180度方向)か上下左右方向の防止機能(360度方向)の二つがあります。左右方向のみの方が、画面が明るいです。画面の明るさが気になる場合は、透過率を比較して選ぶとよいでしょう。
また、スマートフォン用かパソコン用かによって仕様が異なります。
スマートフォン用の覗き見防止フィルムは、液晶に貼るタイプが主流で、はがせるタイプとはがせないタイプがあります。画面の明るさが気になる場合もあるので、はがせるタイプだと使い分けができて便利です。スマートフォンのサイズに合わせた覗き見防止フィルムを選びましょう。抗菌機能が併用されている製品もあります。
また、パソコン用は画面に取り付けるタイプが多いため、基本取り外して使用することができます。パソコン用の場合には、マグネットやプラスチック等が付属しているので、ディスプレイに取り付けしやすいものを選ぶことができます。
覗き見防止フィルムの厚みは薄いものでは0.3mm程度と貼っているのがわからないくらいの厚みです。製品により厚みに多少差がありますが、気になるほどではないでしょう。