バルブアクチュエータ

バルブアクチュエータとは

バルブアクチュエータ

バルブアクチュエータとは化学プラントや空調設備等の自動制御の一環として行われるコントロールバルブの開閉を自動で行い、流体の流量を調整するために用いられる装置です。

また、この装置を駆動部として利用したバルブのことを自動弁、電気で動くものを電動弁と呼ぶことがあります。

バルブアクチュエータには駆動方式として空気圧、電気、油圧等を利用したものが存在しますが、構造が簡単で大出力が可能な空気圧式が最も用いられています。

バルブアクチュエータの使用用途

バルブアクチュエータは流体の自動制御を必要とする機械に幅広く使用されています。

代表的な例としては自動車エンジンに搭載されている可変バルブリフト機構で、エンジンの回転数に合わせて吸気バルブの開閉状態を調整することにより、エンジン内の空気量等を調整し、着火性の向上や以上燃焼の防止による環境負荷の軽減や燃費の向上をはかっています。

一方、オン、オフのみの単純な機能を持つものも存在し、センサーに合わせて作動する洗面所の自動水栓等に利用されています。

バルブアクチュエータの原理

空気圧式のバルブアクチュエータはアクチュエータ内に存在するピストンをエアーにより加圧して動かし、ピストンの運動をドライブシャフトの回転運動もしくは上下運動に変換することによってバルブを開閉し、流量の制御を行います。また、バルブを逆方向に動かしたい場合は圧力を取り除いた際にピストンが元に戻ろうとする力を利用します。空気の圧力調整にはポジショナと呼ばれる機械を使用します。

簡単な構造で制御項目も少なく繰り返しの使用にも耐えますが、やや細かい制御を苦手としています。また、機械を動かすために高圧空気が必要になります。

電気式のバルブアクチュエータは電気エネルギーをアクチュエータの回転運動、上下運動に変換することによってバルブを開閉しますが、空気圧式との相違点として、アクチュエータ自身が位置の制御を行っていること、また、逆方向に動かしたい場合は逆向きの電圧をかけること等が挙げられます。

電気でバルブの開閉を直接制御できるため、空気圧式と比較して精密な制御が可能で、また電源のみでの利用が可能ですが、制御項目が多く構造が複雑で、耐久性にやや劣ります。

参考文献
https://www.m-system.co.jp/mstoday/backnum/2006/07/mame/index.html

http://energy-kanrishi.com/cv/

https://www.hisaka.co.jp/valve/cgi-other/item/64/pdf1.pdf

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