金属角パイプとは
金属角パイプとは、ステンレス、鉄鋼、合金などを素材に金型で押し出し等で作製した構造材の総称です。
スチールパイプの断面が4角型の棹ものですが、長さ形状は自由にカットされ使用されています。規格品として、サイズ、素材、長さが決まっている既製品も多くあるので大量購入は比較的容易です。
「平角パイプ」と呼ばれるものは切断面は長方形であり、俗に「角パイプ」と呼称しているのは正方形の断面を持つ角パイプになります。
金属角パイプの使用用途
材質にもよりますが、硬質超合金やスチール製角パイプでは、鉄柵、建具だけでなく耐荷重性能を生かした後付けベランダ床や資材ラックの構造パイプなどにも使用されています。
建材としてサンルームの施工やエクステリアなど、工場、工場での設営資材、ベランダや非常階段の手すり、仮設デッキでの柵囲いなどでもよく目にする構造材です。
軽金属アルミ製材であれば、持ち運びも容易いことからプールサイドの休憩用デッキチェアや屋外ベンチなどの素材に重宝されています。
金属角パイプの原理
資材特徴として、金型でプレスし押し出して作製するので比較的均一な高品質で、規格通りの製品が大量生産できることです。また、裁断、溶接いかんでは様々な形状に適合できるのも利点です。
形状を利用した加工では、雨樋としてそのまま施工する使用法です。色調もシックな真鍮色など素材の美しさを利用したリフォーム用例です。
工場では機械構造物資材、運搬台車、作業用鉄橋設営などで見ることが出来ます。また簡便に組み立てられるジョイントポット部品も市販されています。導管として使用する際でも継ぎ手に当たるアジャスターバリエーションで分岐することも可能です。
音楽製作現場では、プロ使用の100kgを越える各種音響機材のサウンドラックとしても活躍しています。俗に音楽機材一式を差し「サウンドラック」と呼びますが、これはスチールラックに納めることから転じた呼称のようです。材質の機能性にも申し分ありませんが、その重厚感とメタリックな質感が好まれ、サウンド製作の臨場感を盛り上げます。
参考文献
https://jp.misumi-ec.com/vona2/mech_material/M1401000000/M1401160000/?basicSpecView=mech_material