ハンダ吸取器

ハンダ吸取器とは

ハンダ吸取器

ハンダ吸取器とは、誤って付けたハンダを取り除くために使用される工具です。

ハンダ付け作業では電子部品と回路基板を接続するためにハンダを使用しますが、作業ミスなどにより間違った位置にハンダを付けてしまうことがあります。ハンダ吸取器によって、これらのはんだを取り外すことが可能です。

なお、ハンダ吸取器によって取り除かれたはんだは再利用できます。これにより、部品の廃棄を減らし、コスト削減にもつながります。また、ハンダ吸取器を使うことでミスを矯正する時間が短縮されます。作業効率や生産性を向上させることが可能です。

ただし、ハンダ吸取器の一部ははんだを取り除くために熱を使用します。しかし、過度に熱を加える、と回路基板や電子部品に損傷を与える可能性があります。特に、感熱性の高い部品や基板を取り扱う際には注意が必要です。

ハンダ吸取器の使用用途

ハンダ吸取器は、はんだ付け作業においてさまざまな用途で使用されます。主な使用用途は以下の通りです。

1. 誤ったはんだの修正

電子部品や回路基板のはんだ付け作業において、誤ってはんだを付けたり、不適切な位置にはんだを流し込んでしまったりすることがあります。その場合に、ハンダ吸取器を使って誤ったはんだを取り除きます。これにより、正確なはんだ付けを行うことが可能です。

2. はんだの除去

古い回路基板や電子部品からはんだを取り除く際にも、ハンダ吸取器が役立ちます。古いはんだを取り除くことで、部品を再利用するための準備が可能です。

3. はんだの移動

はんだ付け作業において、はんだを特定の位置に移動させることがあります。複数の部品をはんだでつなげる際にも、ハンダ吸取器を使うこと多いです。はんだ吸取器の吸引力を利用して、はんだを精密に配置することが可能です。

4. クリーニング

回路基板や電子部品の表面をクリーニングする際にも、ハンダ吸取器を使用します。ハンダ吸取器の吸引力を使って、汚れやごみを取り除くことが可能です。

ハンダ吸取器の原理

ハンダ吸取器は、熱と気圧を組み合わせてはんだを吸引・除去する仕組みです。ハンダ吸取器の先端部分には熱源が備わっています。この熱源はハンダを溶かすための高温を生み出し、ハンダを液体の状態にします。

ハンダが液体の状態になると、ハンダ吸取器の吸引力が作動します。吸引力は、吸引ポンプやファンなどの装置によって発生させることが多いです。これにより、液体状態のハンダがハンダ吸取器の先端に吸い込まれます。

液体状態のハンダが吸い込まれると、ハンダ吸取器の先端部分が冷却されます。冷却により、ハンダを再び固体に戻すことが可能です。吸い込まれた固体のハンダは、ハンダ吸取器内部の収納部に蓄積されます。

ハンダ吸取器には取り外し可能なカートリッジやフィルターが設置されており、これらを定期的に交換することで収集したハンダを取り除くことが可能です。

ハンダ吸取器の選び方

ハンダ吸取器を選ぶ際には、以下の要素を考慮して適切なモデルを選ぶことが重要です。

1. 動力源

ハンダ吸取器には、手動式と電動式の2つのタイプがあります。手動式のハンダ吸取器はハンドプッシュやペダル操作によって吸引力を発生させる場合が多いです。

電動式のハンダ吸取器は電源からの動力によって吸引力を発生させるため、簡単に使える場合があります。

2. シリンダ容量

ハンダ吸取器のシリンダ容量は吸引できるハンダの量を示します。大容量のシリンダは大量のハンダを吸引する際に便利です。一方、小容量のシリンダは細かい作業や持ち運びに適しています。

3. 熱源

ハンダ吸取器には、加熱要素が内蔵した製品と別売の製品があります。別売の製品は軽量で取り回しがしやすく、安価な製品も多いです。用途に応じて熱源の有無を選定します。

4. 静電気対策

静電気は電子部品や回路に損傷を与える恐れがあるため、特に電子機器の取り扱いには注意が必要です。静電気対策が施されているハンダ吸取器を選ぶことで、静電気によるトラブルを防ぐことができます。

参考文献
https://godhanda.co.jp/blog/kisokouza13/

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