ガンノズルとは
ガンノズルとは、主にホースと連結して使用する特定のノズルのことです。
ホースから供給される液体や気体を手動で排出するのに便利な形状、特にピストルの形状をしています。持ち手には引き金が備えられており、この引き金レバーを引くことで液体や気体の排出が可能となります。
手動式とオートストップ式の2種類があり、後者は液面を検知し自動で停止する機能などを有しているのが特徴です。
ガンノズルの使用用途
ガンノズルは高圧洗浄器やポンプからホースを延ばし、ソケットを介して接続することで使えます。排出物が気体 (例えばエアー) の場合、エアーホースとコンプレッサを併用することが可能です。
畑に水を散布したいとき、温水で車を洗いたいとき、エアーを使って塗料を乾燥させたいときなど、主に手作業で液体や気体を供給する場面で活躍します。
手動式のものもオートストップ式のものも、流量計を取り付けることが可能で、液体を分ける必要がある場合や、排出量を測定したい場合に活用されます。
ガンノズルの原理
手動式のものとオートストップ式のものがありますが、基本的な構造はどちらも大きく変わりません。
1. 手動式ガンノズル
ガンノズルの内部には液体や気体が通過する流路があり、レバーが引かれていないときは弁がその流路を閉ざしています。レバーを引くと連動してピンが上がり、ガンノズル内部の弁を上に押し流路を開放します。
その結果、ガンノズルに供給されていた液体や気体がノズルの先端から噴射することが可能です。
2. オートストップ式ガンノズル
オートストップ式のガンノズル内部には液面検知センサーが組み込まれており、ノズルの先端には検知用の穴が開けられています。
例えば、ガソリンをタンクに注入する場合、タンク内がガソリンで満ちていないときは先端の検知穴が塞がりません。ガンノズル内部には空気が流れ、タンクが満ちたときはノズルの先端がガソリンで塞がり、ガンノズル内部は空気が流れなくなって真空状態となります。
その後、内蔵センサーがこの真空状態を検知し、ガンノズルの弁を押し上げて自動的に流路が閉じる仕組みです。
ガンノズルの種類
ガンノズルには様々な種類が存在します。それぞれ特定の作業や環境に適した設計がなされており、その特性を理解することは適切なノズルの選択に役立ちます。
1. 材質による分類
ガンノズルの材質は多岐にわたり、プラスチック、アルミニウム、ステンレス鋼などの材料が使われます。材質によって耐久性、軽量性、防錆性などの特性が異なります。
2. 形状による分類
ガンノズルの形状もまた多種多様です。直線形、角度付き、先端が細いもの、広範囲に散布できるものなど、用途によって最適な形状を選択することが重要です。
3. 流量制御機能による分類
ノズルによっては流量を制御できるものもあります。これらのノズルには流量調節ノブがついており、液体や気体の排出量を繊細に制御することが可能です。
ガンノズルの選び方
ガンノズル選びは、使用目的や環境によって大きく変わります。
1. 使用目的
ガンノズルの選択時に最も重要なのは、何に使用するのかという点です。液体の散布、洗浄、換気、熱の吹き付けなど、目的に応じて適切なノズルを選びます。
2. 耐久性
耐久性は、ガンノズルの材質選択に大きく関わります。頻繁に使用する場合や、高圧、高温の液体や気体を扱う場合は、耐久性の高い材質のものを選ぶことが必要です。
3. 流量制御の有無
流量制御が必要な作業には、流量調節機能がついているガンノズルを選びます。散布量や噴射力の調節が可能なノズルは、より精密な作業に有効です。
4. 取り扱いやすさ
最後に、ガンノズルの取り扱いやすさも重要な選択基準です。持ち手の形状、重さ、サイズなど、自分の手に合ったものを選ぶことが必要です。
参考文献
https://www.aqsys.co.jp/products/nozzle
https://news.line.me/articles/oa-trafficnews/0dbe7ad39295