巻き取り機

巻き取り機とは

巻き取り機

巻き取り機とは、ビニルやチューブ、ホースなどの長い形状の資材を巻き取る装置です。

具体的な例として、ホームセンターなどで販売されている、ホースリールの巻き取り部分が挙げられます。長手資材を芯のようなものに巻き取ることで、資材の品質を損なわず、コンパクトに扱うことができます。

巻き取り機の使用用途

身近に使用されている散水用のホースを例にとると、長いホースを伸ばして散水などに使用した後、回収して片づけようとすると、時間も労力もかかります。さらには、きれいに回収していないと、ホースが絡み、次回の使用時にスムースに散水に取り掛かれなくなります。

そこでリールと呼ばれる、芯材にハンドルの付いたものを使用することにより、片付けの際にスムースに巻き取り、コンパクトな状態に納めることが可能です。また、次の作業時にホースが絡む心配もありません。

巻き取り機の特徴

長所

長手資材を、短時間でスムースに巻き取ることが可能です。特に資材に重量があり、長いものとなると、回収するだけでも時間と労力がかかります。巻き取り機の使用により、作業終了後の片づけが楽になります。

短所

手動の巻き取り機においては、リールの幅に対して平均的に巻いていかないと、片方に偏ってしまい、巻き取りづらくなったり、延ばしづらくなったりします。

リールの系が小さいと、長手資材によっては、巻き癖がついてしまい、使いづらくなります。リールが大きいものに対して巻くもののが大きいと、思ったより巻けなくなるので、サイズの確認が必要です。

巻き取り機の種類

巻き取り機は、材質、手動タイプか電動タイプ、取り扱い可能な長手資材など、メーカーによりさまざまです。巻き取り機の材質は、主にステンレス製・アルミ製・プラスティック製があります。ステンレス製は錆びにくく、丈夫で長持ちします。重量もあるので、安定して設置できるのが特徴です。

アルミ製は軽量で持ち運びが簡単です。プラスティック製は、ステンレスやアルミと比べて劣化しやすいですが、安価で使いやすいという利点があります。巻き取り機は、長手材質の種類、系や長さに対しても規格が決まっており、種類も多く存在するため、購入時に確認が必要です。

また、整列ガイドがついているものだと巻き取りが均一で、巻き直しの心配がありません。車輪がついているものは、持ち運びも簡単です。そのほか、軽トラックなどの作業車に取り付け可能なもの、巻き取った資材をリールのハンドルを外して、そのまま資材を抜き取ることが可能なもの、測長可能なものも存在します。しわを伸ばす装置が付いており、固く密に巻き取るタイプのものも存在します。

一般的には手動タイプのものが多いですが、電動タイプのものもあり、リモコン操作などで延ばし戻し可能です。ラチェットと呼ばれる反転防止装置が付いているものだと、巻き戻りがなく、スムーズに作業を進めることができます。

巻き取り機の選び方

基本的に、巻き取り機を選ぶ際には、長手資材の材質、サイズや長さを確認する必要があります。確認したうえで、それに適した巻き取り機を選びます。

農薬・液剤散布などに使用されるホースは、長さが50m以上あるので、頻繁に使用する場合は、アルミ製のものを選ぶと良いです。農作業の現場に女性が増えた現在、できるだけ持ち運びが軽量のものをおすすめします。壊れる心配も少なく、比較的長持ちする点も魅力です。

作業をしながら、延ばしたり戻したりすることを考えると、軽トラックに取り付け可能なものが望ましいです。また、より丈夫なものを選びたいのであれば、ステンレス製が適しています。予算があり、さらなる作業効率化を優先するのであれば、電動のものを選ぶと良いです。

巻き取り機の使い方

例として、長手資材がホースの使い方を説明します。まず、ホースの巻き始めの口径をリールのハンドルが付いていない方の差し込み口にしっかりと差し込みます。この口径は、動噴からのホースなどに連結する部分です。しっかりと差し込んだ後は、時計方向に、均一に巻いていきます。

基本的にどの巻き取り機においても、使用する場所は凹凸の無い平らな場所を選び、使用方法に基づいて設置する必要があります。資材を巻く際は張った状態にせず、ゆとりを持った状態でゆっくりとハンドルを回して、均一に巻き取るようにします。張った状態での巻き取りは、破損の原因にもなります。

巻き取り機のその他情報

巻き取り機の活用

解体後のビニールハウスに使われていたビニール、緑シートなどの幅の広いシート類、ホース、発電機などのケーブルの巻き取りなど多様なシーンに活用されています。収穫台車に取付けて巻き取ることもできるため、収穫後の農地の片付けも簡単に行えます。

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