ハンディラップとは
ハンディラップとは、梱包や結束したい対象物にフィルムを巻き付けるための道具です。
手で握る部分の回転軸の周囲にラップ層が巻かれており、容易に片手で巻き付けられるようになっています。ハンディラップの特性から呼び名が数多く存在し、「段ボールラップ」「ミニラップ」「ストレッチフィルム」「梱包ラップ」などが代表例です。
ハンディラップの使用用途
ハンディラップは、主に、段ボールの荷造り梱包や結束に使用されます。あくまでも対象物は物であり、食品用ラップとは目的が異なります。
そのほか、長期間保管したい本などに巻き付けてホコリや虫から守ったり、旅行カバンの荷物をまとめたり、通販商品が輸送中にガタつかないように固定したりする目的で使用することも多いです。
また、四角い形だけでなくどのような形の物にも簡単に巻き付けられるので、台所内の皿やフォークなどを結束して収納する使い方もあります。
ハンディラップの特徴
ハンディラップの大きさはスマホサイズで軽量のため、女性や高齢者でも簡単に扱えます。
長所
1. 操作性が簡単
ハンディラップのホルダーにはフィルムが巻き付けられており、操作が非常に簡単です。また、手で引っ張るだけで必要な長さを切り離すことができるため、スピーディーに梱包作業を行えます。
2. 耐久性が高い
ハンディラップに使用されるフィルムは、ポリエチレンなどのプラスチック製品でできており、防水・耐久性に優れています。また、しっかりと巻き付けることで、荷物の保護性も高くなります。
3. 省スペース
ハンディラップは、巻き付けられたフィルムがコンパクトに収まっているため、収納スペースをとりません。また、必要な分だけ切り離して使えるため、余分なフィルムの廃棄も減らせます。
4. 低コスト
ハンディラップのフィルムがなくなった際は、ホルダーにはめ込むタイプの替えが販売されており、低コストである点も長所です。
短所
1. サイズの制限
ハンディラップは、その名の通り幅のサイズが狭いので、対象物が大きいものを梱包するには不向きです。大きな荷物や梱包には、より大きなサイズのストレッチフィルムなどを使用する必要があります。
2. 密着性や破損の問題
一部のハンディラップには、フィルム同士の密着性が弱いものもあります。特に荷物が重く、運搬中に振動や衝撃を受ける場合は、しっかりと巻き付けられずに破損する可能性が高いです。また、巻き付けたフィルムに尖ったものがぶつかると、破れてしまいます。
重量があり破損しやすい物に使用する際は、安価な100均のハンディラップではなく、ストレッチ性が高く破れにくい製品を選んでください。2~3重に巻き付け、強靭さを作ることが大切です。
ハンディラップの種類
ハンディラップのフィルムの色は多くが無色透明ですが、製品によっては青や赤に着色されたものもあります。使い方の一例として、引っ越し時の段ボールに色違いのハンディラップを巻き付けることで、どの部屋に移動するのかが一目瞭然でわかります。
また、色が付いたハンディラップは視認性が高いため、倉庫や現場などの仕分け作業時にも便利です。品種別に色分けすることで、誤認防止や作業効率の向上にもつながります。
ハンディラップの選び方
ハンディラップ製品を選ぶ際は、ホルダー部分が回転するタイプかどうかをチェックすることをおすすめします。ホルダー部分が回転しないタイプだと、物や体を移動しながら巻き付ける必要がありあり、手首にも負担がかかりがちです。
一方、ホルダー部分が回転するタイプの場合は、移動することなく物に巻き付けられるので作業が容易になります。また、100均で販売されるハンディラップの中には、逆さまにするとフィルム部分が落下する製品もあるため、逆手で巻き付ける際は注意してください。