捕獲器

捕獲器とは

捕獲器

捕獲器とは、野生動物を捕獲するためのものです。

人の手で野生動物を捕獲するのが難しい時に、捕獲器を使用します。罠のようなものではなく、あくまでも野生動物を傷つけず安全に保護するのが目的です。

捕獲器の使用用途

捕獲器は、農業に悪影響を与える害獣や野生猫の捕獲に使用されることが多いです。そのほか、飼育している犬や猫が逃げ出したときにも使用されます。

捕獲した動物が傷つかないように、捕獲器を正しく使用することが重要です。

捕獲器の特徴

長所

捕獲器の長所は、直接手で捕獲するよりも人と動物がお互いに安全でいられることです。人に慣れていない野生動物の捕獲は、とても危険と言えます。

捕獲器を正しく使用することで、怪我なく安全に捕獲できます。

短所

捕獲器の短所は、捕獲器の設置が難しいことです。動物を捕獲器で捕獲するには、対象動物の縄張りを詳細に把握した上で設置する必要があります。

また、動物は決まった場所で決まった動きをすることが多いため、エサで捕獲しようとするときは、いつものエサ場に捕獲器を置いておくことが有効です。それらの情報を把握するためには、多くの労力と時間が必要になります。

捕獲器の種類

捕獲器には様々な種類がありますが、大きく2種類の捕獲方式があります。

1. 踏み板式

踏み板式の捕獲器は、捕獲器の底面に板が置かれていて、板を踏むと入り口の扉が閉まるという仕組みです。捕獲器の中にエサを置き、板を踏ませるケースが多くあります。

しかし、底面全てが板になっているわけではないため、板を踏まないようにしてエサを食べる動物もいます。

2. 吊り下げ式

吊り下げ式の捕獲器には、捕獲器の奥にエサをつるす用のフックがあります。捕獲器に入った動物が、フックのエサを食べようと動かすだけで扉が閉まるという仕組みです。

先ほどの踏み板式では、板を避けると入り口が閉まらない可能性がありましたが、吊り下げ式は動かすだけで入り口が閉まるため、捕獲しやすいです。

しかし、フックが付いているため、動物が捕獲器内で暴れた場合、怪我をする可能性が高いです。吊り下げ式捕獲器を使用する際は、素早く捕獲器から解放できるように準備しておく必要があります。

捕獲器の選び方

捕獲器は、捕獲したい動物の大きさや習性から選定することが大切です。

1. ネコを捕獲する場合

ネコは避妊目的で捕獲されることが多いですが、奥行きのある長い捕獲器を使用します。これはネコは動きが俊敏で、奥行きのない捕獲器では、後ろに下がって逃げられてしまう可能性があるためです。

特に子を持つ野生のネコは、子どもを守ろうと気性が荒く、吊り下げ式捕獲器を使用する場合は、捕獲器内で暴れてフックでケガをしないように注意が必要です。

2. モグラを捕獲する場合

モグラは農業で害獣として扱われています。モグラを捕獲する場合は、前述した捕獲器ではなく、モグラ専用である筒状のものをトンネルに設置して捕獲します。

モグラは、決まった場所を通って行動するのが習性です。その習性を利用して捕獲しています。

3. イノシシを捕獲する場合

イノシシもモグラと同様に、害獣として捕獲されることが多いです。イノシシを捕獲する場合は、イノシシが入っても余裕があるくらいサイズが大きく、頑丈な捕獲器を使用します。

イノシシは暴れるため、頑丈で壊れない捕獲器が必要です。イノシシ専用の捕獲器を使用することをおすすめします。捕獲器が大きい分、危険性も高まります。捕獲器の正しい設置方法に従うことが大切です。

捕獲器の使い方

一般的な捕獲器の使い方は、以下のとおりです。

1. エサを用意・セットする

捕獲する動物に合わせて、エサを用意します。また、エサをセットしたら、罠が正しく作動するかを確認しておいてください。

2. 捕獲場所へ設置する

エサをセットした捕獲器を、動物を捕獲する場所に設置します。捕獲場所は、動物がいつも通っている道や、縄張りと考えられる場所に置くことが大切です。

3. 捕獲後に対処する

動物が捕獲器にかかったら、すぐに対処します。例えば、イノシシの場合、暴れて自分の身体を傷つけてしまうおそれがあるため、麻酔など、最悪の状態を考えて、事前に準備しておくと安心です。

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