スクレーパー

スクレーパーとは

スクレーパー

スクレーパーとは、手で持つグリップに平らな刃がついていて、ヘラと似た工具です。工作や建築といった作業現場で、塗料などを塗る表面の仕上げに使用されています。形状は様々ですが、手でもちやすい大きさのものがほとんどです。建築用では大型の製品もあります。

スクレーパーは表面仕上げのほか、はがれにくいステッカーやシール、キッチンの油汚れ、塗料などを剥がす用途にも使われます。

ガラス面に特化したガラススクレーパーもあります。

スクレーパーの使用用途

建築現場の塗装などで、スクレーパーを使用して仕上げ作業が行われています。また、塗装した部分が古くなって剥がす場合や、ちょっとしたバリ取りやさび取りにもスクレーパーが利用されます。

他に、キッチンの油汚れや劣化したパッキンなど頑固で落ちにくい汚れをスクレーパーを使ってこそげ落とします。手の力だけでは汚れや塗料が落ちない場合には、ハンマーでスクレーパーに力をかけて落としていきます。

最近では、使用後のお皿の油をこそげ落とすキッチンスクレーパーもあります。

スクレーパーの原理

スクレーパーの形状は大きく分けて以下の3種類です。

  • ヘラ型
    細かな作業に向いていて、小さな部品やキッチン周辺のせまい場所の汚れなどを落とす用途に向いています。力が入りやすいので、汚れが落としやすいです。窓のサッシのような狭い溝にも利用できます。
  • 幅広型
    扇形タイプとも呼ばれています。ヘラよりも刃部分の幅が広がっているので、壁や床など広範囲な塗りや汚れ落としがしやすいです。スクレーパーとして広く普及している形状です。
  • 1枚刃型/3枚刃型
    とくに3枚刃型は削る力が強いです。窓の汚れやタイルや鏡の水垢、金属のさびを落とす用途でも使用されています。刃は交換できるので、長く使用することができます。

スクレーパーの刃の材質はステンレス、セラミック、超鋼刃、プラスチックなどがあり、対象物や用途によって選択します。落ちにくいさびや汚れであればステンレスが適していますが、対象物が傷がつきやすい材質であれば、プラスチックの刃が適しています。

刃物なので、刃が手に当るとケガをしてしまうので注意が必要です。

おすすスクレーパーの選び方

表面の仕上げや、塗膜、シール、油汚れを剥がすスクレーパーには様々な種類があります。 ここでは目的に合った、おすすめスクレーパーの選び方を紹介します。

1.コンパクトなヘラタイプ
ステンレスの刃とプラスチックの持ち手が一体化しているオーソドックスなスクレーパーです。 基本、手の中に収まるぐらいの大きさなので、手が届きにくいところや、狭い場所で使用できるためとても便利です。 力を入れやすい形状となっているので、頑固な油汚れ、シール・ステッカーを剥がすときに使用できます。 一方で固い塗膜などを剥がすのは難しいです。

2.刃がプラスチックタイプ
刃がプラスチックでできているタイプのスクレーパーです。 プラスチックのため、固くびっちり付着している汚れや、シールを剥がすのには向きません。 しかし家のフローリングや、車のボディなど傷を付けたくないものに使用するとき適しています。

3.替え刃式タイプ
固い塗膜や業務で使用するなら、カッター刃などを脱着できる替え刃式スクレーパーがおすすめです。 刃こぼれしたら交換すれば、切れ味のよいスクレーパーになりますので、長期間スクレーパーを使用することができます。 また鋭角なカッター刃を装着することで作業効率が大幅に上がります。

スクレーパーの使い方

スクレーパーの刃は鋭角になっているものが多く、使い方を一歩間違えれば大きな事故につながります。

安全が保てるよう、スクレーパーの正しい使い方を紹介します。

1.スクレーパーが刃こぼれしていないか確認する(替え刃式の場合は刃の交換)。

2.万が一を考え、手に防刃手袋(なければ軍手を2重につける)をつける。

3.剥がしたい対象になるべくスクレーパーの刃が平行になるように当てる。

4.剥がす対象を削るように、前方にスライドさせながら剥がしていく。

5.力を入れすぎて、汚れ以外の表面を傷つけないように注意する。

参考文献
https://electrictoolboy.com/media/17529/
https://sakidori.co/article/806952 https://diyclip.roymall.jp/tool/1301406

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