柱ガード

柱ガードとは

柱ガード

柱ガードは、コーナーガードとも呼ばれており、建築物を保護するための保護材です。

一般的には、工場や倉庫などにおいて、走行車両が衝突した際に建築物を保護すると共に、車両本体への損傷も防ぐ目的があります。

また、産業用途以外の一般生活でも活用されており、住宅内の家具や柱、壁に保護材を取り付けることで、赤ちゃんがぶつかった際でも怪我を防止する緩衝材としての役割も有しています。

柱ガードの使用用途

柱ガードは、主に車両や台車、人を守るために使用されます。設置される場所としては、前述した以外にも駐車場や病院でも利用されています。駐車場では、柱ガードやコーナーガード、カーストッパー、エッジガードとして設置されます。

1.カーストッパー

カーストッパーは、車両を駐車もしくは搬入する際に、車両が突き出した壁面へ衝突しないためのクッション材です。

2.エッジガード

エッジガードは、柱などとしてH形鋼を用いた際に、剥き出しの鋼材による怪我や運搬中の製品に傷を付けない用途として設置される保護材です。

一方で、病院では、コーナーの保護材として活用されます。患者が建物の壁面や角に転倒または衝突することを防ぐと共に、万が一、ぶつかった際にも怪我を防止することが可能となります。

柱ガードは、保護材や緩衝材としての用途以外にも、注意喚起用の標識および目印としても活用されています。例えば柱ガードに黒と黄色のラインを交互に入れることで、危険区域や危険箇所として注意を促せます。

柱ガードの設置方法

柱ガードを一般的な角張ったコーナーに設置する場合には、L字形の柱ガードを下地材により取り付けるか、もしくは接着剤やテープなどで取り付けます。

面取りされた柱や角に取り付ける場合には、平面タイプの柱ガードを上記と同様の方法で取り付けます。

ただし、柱ガード本体と下地材が一体となっているタイプでは、取り付けの際にアンカーを電動ドリルなどで取り付けるため、柱ガードに円形の穴があきます。あけた穴は、キャップなどを取り付けることで、埃や雨水などの侵入を防止します。

柱ガードの材質

柱ガードの材質は、一般的にプラスチック由来やゴム由来のものが多いです。そのほかとしては、クッション性に優れたポリマー素材などが挙げられます。

以下で使用される材質として、一部を抜粋して解説します。

ポリエチレン(PE)

ポリエチレンは、高強度で耐水性や耐薬品性を有しており、加工性が高いです。また、電気絶縁性や防湿性、耐寒性、耐衝撃性なども有しています。一方で、ポリエチレンは、キズが付きやすく、太陽光や紫外線に弱いため、屋外で使用すると、割れなどが生じてしまいます。

ポリ塩化ビニル(PVC)

ポリ塩化ビニルは、一般的な合成樹脂です。塩化ビニルを重合することで得られます。特徴としては、強度や耐候性、対薬品性に優れており、軽量で電気を通さず、安価です。ただし、低温環境下では脆く、熱や太陽光に弱いです。また、対薬品性には優れますが、シンナーやアセトンなどの有機溶剤には弱いため、注意が必要です。

ニトリルゴム(NBR)

ニトリルゴムは、石油系の合成ゴムで、ブタジエンアクリロニトリルの共重合から作られます。特徴としては、耐油性や加工性、耐摩耗性に優れていることが挙げられます。その中でも加工性は、特に優れており、非常に重宝されています。しかし、不飽和結合であるため、耐候性は弱いです。

ポリマー素材

ポリマー素材には、熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂からなる素材があります。熱可塑性樹脂には、汎用プラスチックやエンジニアリングプラスチックなどがありますが、使用環境に合わせて素材が選択されます。熱硬化性樹脂は、主に生分解性プラスチックとして活用されます。

柱ガードのメリットとデメリット

柱ガードのメリットとしては、材質がプラスチックやポリマー由来であれば、長期間の使用が可能で、製品のサイズが豊富な点が挙げられます。また、施工方法も選択できます。ゴム由来の製品であれば、クッション性にも優れます。

柱ガードのデメリットには、製品のカラーバリエーションの少なさが挙げられます。また、直線的な製品が多く、複雑な形状の場合には、加工を行わなければなりません。

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