一般構造用炭素鋼鋼管

一般構造用炭素鋼鋼管とは

一般構造用炭素鋼鋼管

一般構造用炭素鋼鋼管とは、「耐震性」「高強度」「高耐食性」などの特性を持った、支柱、鉄塔、足場、基礎杭、地すべり抑止杭などの土木/建築の構造物に使用される鋼材のことです。

「いっぱんこうぞうようたんそこうこうかん」と読みます。一般的には、「丸パイプ」「丸鋼管」と呼ばれており、形状は、円のパイプ状をしています。

一般構造用炭素鋼鋼管は、記号で「STK」と書きます。管の種類は、化学成分や機械的性質などの違いから5種類に分けることができます。

一般構造用炭素鋼鋼管の使用用途

一般構造用炭素鋼鋼管は、建築、土木の分野において広く利用されています。土木・構造用として、「フレーム」「支柱」「杭」「地すべり抑止杭」「鉄塔」「足場」などに使用されています。

用途が建造物であるため、強度に関する規定があります。例えば、基礎杭に使用するのであれば、外径が318.5mm未満の溶接鋼管、地すべり抑止が目的であれば、同じ寸法で継目無鋼管、または溶接鋼管と規定されています。ちなみに、一般構造用炭素鋼鋼管の直径は、21.7mmのものから1016.0mmのものまであります。

そのほか、機械類として、農機具などにも使われています。

一般構造用炭素鋼鋼管の種類

化学成分による一般構造用炭素鋼鋼管の区分

一般構造用炭素鋼鋼管には、化学成分などの違いにより、「STK290」「STK400」「STK490」「STK500」「STK540」の5種類の鋼管があります。

1. STK290

抗張力が最も低く、低強度設計のため、軽易な構造部材のみに使用されます。そのため、土木建築の主要構造には使用できません。

2. STK400

建築構造計算基準に対応しており、「一般構造用途」に使用される種類の鋼管です。STK400が、最も多くの構図部材に使われています。

3. STK490

建築構造計算基準に対応しており、溶接構造用高張力鋼管です。高強度を必要とする構造部材に使用されています。

4. STK500

炭素含有量が多い鋼管です。主に足場用として利用されています。

5. STK540

抗張力が最も強く、溶接性を重視した構造用高張力鋼管です。

 

化学成分の違いのほか、鋼管の製造方法と仕上げ方法にも以下の通り、いくつかの種類があります。

製造方法と仕上げ方法による一般構造用炭素鋼鋼管の区分

1. 指定されている製造方法

「継目無し(シームレス)」「電気抵抗溶接(電縫)」「鍛接」「自動アーク溶接」

2. 指定されている仕上げ方法

「熱間仕上げ」「冷間仕上げ」「電気抵抗溶接したまま」

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