業務用ブルーレイディスク

業務用ブルーレイディスクとは

業務用ブルーレイディスクとは、一般的な製品よりも高い信頼性と耐久性を追求して設計されたブルーレイディスクです。

家庭用のディスクと比べ、製造段階で厳格な品質管理基準が適用されます。例えば、記録または読出時のエラー発生率を最小限に抑えるため、全数検査や耐久試験を経ている製品が多くあります。使用される材料も高品質な原料を選定する傾向にあり、ディスク表面の保護層には一般用よりも硬い素材を使うなどの工夫が凝らされます。これにより、傷や指紋及びほこりに対する耐性を高めています。

さらに、業務用ディスクは長期保存性を特に重視します。記録層に使用する材料は、光や温度の変化による劣化が起きにくい素材が採用されます。これにより、公的な記録や貴重な映像資産の長期保存にも耐えます。

業務用ブルーレイディスクの使用用途

業務用ブルーレイディスクは以下のような用途で使用されます。

1. 医療機関

業務用ブルーレイディスクは医療現場での重要なデータの保存に利用されます。レントゲンやCTスキャンといった医用画像は容量が大きい上に、法律によって長期間の保存が義務付けられている場合があります。業務用ディスクは大容量かつ長期保存性に優れるため、これらのデータを保管する媒体として適しています。

2. 放送・映像制作

テレビ局や映画制作会社では、日々大量の高解像度映像コンテンツが生み出されます。撮影された映像素材は企業にとって貴重な資産です。これらの映像資産を劣化させることなく次世代に残すため、長期保存性に優れた業務用ディスクを選定します。磁気テープとは異なり、光ディスクは非接触で読み取るため、繰り返しの再生による摩耗がありません。

3. 公的機関・研究機関

大学などの公的機関・研究機関では、歴史的な資料や研究成果といった価値の高い情報を保存しています。これらの情報は一度失われると取り戻せないものが多いため、保存媒体には極めて高い信頼性が必要です。業務用ブルーレイディスクは温湿度の変化にも強く、長期にわたりデータを保持できます。