大扉とは
大扉とは、工場・倉庫・物流センター・車両基地などに主に設置される、大規模な開口部をふさぐための建具製品です。
住宅やオフィスで使われる扉とは異なり、数メートル以上の幅や高さを持つことが多く、大型機械や車両、資材などの出入りを妨げない設計となっています。
大扉は、開閉方式や構造に応じたさまざまな種類が製品化されています。左右に動くスライド式、上下に開閉するシャッター式、パネルが折りたたまれて開くタイプなどです。開閉方式は手動だけでなく、電動や自動化されたタイプも普及しており、リモコン操作や人感センサーによる開閉にも対応できます。
大扉は、建物全体の耐風圧性や断熱性に影響を与えるため、使用環境に応じた素材の選定や設計が不可欠です。防火・防音・断熱といった機能を備えた特殊仕様も一般的になっています。
大扉の使用用途
大扉は、その特性を活かし、さまざまな産業分野で使用されています。代表的な使用用途を以下で紹介します。
1. 工場・製造現場
製造ラインで使用される大型設備やフォークリフト、搬送車両が頻繁に出入りする工場では、開口部の大きさと耐久性が求められます。大扉は、これらのニーズに応える重要な設備です。必要に応じ、断熱・遮音性を備えたモデルも選べます。
2. 物流倉庫・配送センター
トラックの積み下ろしを効率よく行うためには、大型の開口部が必要です。高速開閉可能なシャッター式やスライディング式の大扉は、開閉のスピードと安全性を両立し、業務効率の向上に貢献します。
3. 車両基地・ガレージ
鉄道・バス・建設車両などの大型車を収納・整備する施設でも大扉が必須です。風雨や粉じんから車両を守ると同時に、安全な開閉機構を有することが重要視されます。
4. 農業・畜産施設
トラクターや収穫機の出入りがある農業用倉庫や、動物の出入りのしやすさや気密性が重視される畜舎も大扉が設置される場所です。湿度・温度管理が求められるため、断熱性の高い仕様が好まれます。