部品トレー

部品トレーとは

部品トレーとは、小さな部品を分類しやすいように仕切りが付いた箱です。

工場や組立現場などでは、たくさんの似た部品を取り扱うことがあります。部品トレーは部品を分類しやすいように仕切りが付いており、作業効率を高めるために欠かせない容器です。合成樹脂などを素材とした製品が多く、軽量かつ丈夫な点が特徴です。

電子機器に用いる繊細なパーツを保護するために、帯電しにくい加工を施した製品も販売されています。静電気は微小な電子部品を損傷させる恐れがあるため、対策を施した製品は特に重宝されています。積み重ねて保管できる形状を採用する例も多く、省スペース化にもつながります。こうした特徴によって、作業場の整理整頓と効率的なパーツ管理が期待できます。

部品トレーの使用用途

部品トレーは以下のような用途で使用されます。

1. 自動車・機械

エンジン部品や歯車のように、形状が複雑で数量が多いパーツを工程ごとに分類するために使用します。これにより、作業者は必要な部品を直感的に取り出せます。仕切りごとに工程名などを貼付することで誤組付けを抑止することも可能です。油分が付着する現場では耐油樹脂を採用したトレーが洗浄再利用されることもあります。

2. 電子・半導体

ICやコンデンサーのような静電気に弱い部品は、帯電防止トレーに収容します。これにより、静電気が外部へ逃げる経路が確保され、部品の破損を防止します。クリーンルームでは、鏡面仕上げが施されたトレーを使用し、異物混入のリスクが減らすこともあります。

3. 医療・医薬

注射器部品やカテーテル用継手などは清潔さが重要です。こうした衛生管理が必要なパーツには、耐薬品性の高いポリプロピレン製トレーに分納することが多いです。また、耐熱トレーを使うことで、高温蒸気でまとめて消毒することもできます。透明樹脂を用いると残量確認が一目で可能となり、補充のタイミングを逃しにくくなるため、無駄な在庫を抱えずに済みます。