芝刈機

芝刈機とは

芝刈機とは、芝生の芝が伸びてきたときに草丈を短く刈り揃えて手入れをするための機械です。

芝刈機の下部に芝を刈り込むための刃がついており、芝刈機が通過した部分の芝が短く刈り揃えられる仕組みです。刈り取り刃の主な仕組みとしては、回転するリール刃と固定刃で挟み込んで切るリール式や、プロペラ状の刃が水平に回転するロータリー式、上下2枚の凹凸状の刃を摺動・回転させて切るバリカン式などが挙げられます。

芝刈機を稼働させる動力には、手動、電気やエンジンなどの種類があります。手押し式の小型の製品にも、エンジンなどの補助動力を搭載している場合があります。刈り込み幅の広い大型の芝刈機は人が乗り込んで操縦できるようになっており、一度の通過で広い面積を刈り取ることが可能です。ロボット式は、自動的に障害物や境界を検知して回避しながら自走して芝生を刈り込む仕組みです。

芝刈機の使用用途

芝刈機は下記に示す業務利用のほか、一般的な家庭や小規模な個人用庭園の手入れで利用されています。

1. 庭園・公園

芝刈機は、一般にパブリックスペースとして利用されている庭園や公園の芝生の手入れに利用されています。主な用途には、文化資源として一般公開されている観賞用の庭園、遊び場として利用される公園のほか、ドッグラン、テーマパーク、ホテル式内の庭園、博物館などの屋外スペースや、様々な商業施設・アミューズメント施設があります。利用者の安全を保てるよう、様々な安全機能や自動停止機能が搭載されているロボット芝刈機が利用されることが多いです。

2. スポーツ施設

プロスポーツの会場をはじめとするスポーツ施設では、非常に高い品質の芝生を維持することが求められます。主な施設にはゴルフ場やサッカー場、野球場、競技場、競馬場などがあります。小学校校庭など、芝生を取り入れている教育機関のグラウンドでも利用されています。

芝生は、芝刈りの回数を増やすほど密に生えるため、これらの施設では特にこまめな芝刈りが必要です。芝刈り幅の広い乗用式もしくは、タイマーを設定して自動で稼働させることのできるロボット式芝刈機が主に利用されています。非常に広い面積の芝生となるため、複数台が利用されていることも多いです。

3. 緑地・植栽

スポーツやアミューズメントなどの積極的な芝生利用の他にも、遊休地や施設のエントランスなど、ちょっとした緑地として芝生が利用されている場合があります。主には、市役所、工場、病院、ビルのエントランス、高速道路のインターチェンジ、河川堤防などが挙げられ、芝刈機を利用して芝の手入れを行うことが可能です。

このようなケースでは、あまり面積が大きくない場合もあるため、手押し式で刈り込みを行うことが可能な場合もありますが、こまめな芝刈りを行う場合などは省力化のため、ロボット芝刈機やその他の自走式芝刈機が好まれます。