監修:ステップライン株式会社
フリーアクセスフロア工事とは
フリーアクセスフロア工事とは、床空間に配線類を埋設し、快適かつメンテナンスの利便性を高める工法のことを指します。
フリーアクセスフロアは「OAフロア」や「二重床」とも呼ばれ、設備機器や配線が多い場所で採用されることが多いです。フリーアクセスフロア工事によって生まれた床下空間にLANケーブル、電源ケーブル、空調ダクトなどを収納することができます。
フリーアクセスフロアは、支柱部材を一定間隔で設置し、パネルで床面を構成するものと、支持脚と床面の軽量一体成形の樹脂製置敷きタイプがあります。後者は比較的容易に施工できますが、床面の高さを調整することができません。小規模であれば資材を購入し自ら施工することもできますが、専門の施工業者に依頼するのが一般的です。
フリーアクセスフロア工事の使用用途
フリーアクセスフロア工事は、主に以下の場所で行われます。
1. オフィスビル
オフィスでは、パソコンや電話、ネットワーク機器の配線が多く、頻繁にレイアウトが変更されることがあります。フリーアクセスフロアを導入することで、配線管理が容易になり、オフィスの美観を損なうことなくすっきりとした空間を実現できます。
2. データセンター
データセンターでは、大量のサーバーや通信機器が稼働しており、電源ケーブルや通信ケーブルの配線が不可欠です。フリーアクセスフロアを活用することで、配線を効率的に整理し、メンテナンスや設備の増設がスムーズに行えます。サーバや通信機器の重さに耐えられるよう、耐荷重の高い製品を選ぶことが大切です。
3. 研究施設・実験室
研究施設や実験室では、さまざまな設備や機器が使用されるため、配線や配管の柔軟な対応が求められます。フリーアクセスフロアを導入することで、機器の配置変更や新規設備の導入が容易になり、作業環境の効率化が図れるのもメリットです。
4. ショッピングモール・商業施設
商業施設では、照明や防犯カメラ、デジタルサイネージなど、多くの設備が稼働しています。フリーアクセスフロアを活用することで、配線を隠しつつも、必要に応じた変更やメンテナンスを容易に行える環境を整えることができます。
本記事はフリーアクセスフロア工事を提供するステップライン株式会社様に監修を頂きました。
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