組み込みソフトウェア

組み込みソフトウェアとは

組み込みソフトウェアとは、我々の身の回りに存在するパソコンや携帯電話、電子レンジ、冷蔵庫、カメラなどの電子機器に組み込まれたソフトウェアのことを指します。組み込みソフトウェアの定義は諸説ありますが、一般的にはコンピューターに命令を行い、電子機器の制御などを行うためのプログラムのことです。

例えば、冷蔵庫に組み込まれているソフトウェアは、扉の開閉に伴う内部温度の制御や外部温度の変化に伴う温度制御などを行なっています。これらの指示を装置に対して行うことで、必要な動作を実現しているのが組み込みソフトウェアです。

組み込みソフトウェアの使用用途

組み込みソフトウェアは前述した通り、我々の身の回りに存在する電子機器に組み込まれているソフトウェアです。しかし、組み込みソフトウェアは、ユーザーが使用する民生用機器だけではなく、工業用設備の機器やロボットの一部などにおいても利用されています。

1. 一般ユーザーを対象とした組み込みソフトウェア

  • 制御中心で使用する場合
    設備機器や家電機器、AV機器、コンピューター周辺またはOA機器等
  • 情報処理を中心で使用する場合
    通信端末機器やカーナビ、教育および娯楽機器、個人用情報機器等

この組み込みソフトウェアの使用用途の具体例をあげると、iOSやAndroidを用いた携帯端末上でPDF SDKが比較的頻繁に用いられています。これは、端末上のアプリでPDFの読み込みやクラウドも活用した認証編集を可能とする機能を組み込む目的で使われています。

2. 特殊ユーザーを対象とした組み込みソフトウェア

  • 制御中心で使用する場合
    運輸および建設機器や工業制御機器、FA機器、産業機器、自動車用ソフトウェア等
  • 情報処理を中心で使用する場合
    通信設備機器や医療機器等

この場合は、例えば医療用の患者のカルテの処理にクラウド上でPDF SDKなどの組み込みソフトウェアが活用されています。紙ではなくPDFでの電子化情報に変換してクラウド上のDX管理データとして活用している使用用途事例であり、従来との比較において医療サービスを向上させる為のおすすめDX案件として着目されています。

組み込みソフトウェアの原理

組み込みソフトウェアの構造面を分解してみると、2つの特徴が挙げられます。1つは、組み込みソフトウェアの機能的側面です。機能的側面の特徴は、ソフトウェアが機器本体(ハードウェア)と連携して、機能を実現および拡張する点です。

そして、外部環境の情報を検出器などによって取得し、ソフトウェアが外部環境に合わせて処理を実行します。こうした側面でのソフトウェアは、時間的な制約によって、比較の面から効率の良い処理の実行を要求されることが多いです。

2つ目は、組み込みソフトウェアの物理的側面が挙げられます。物理的側面の特徴は、組み込みソフトウェアが製品内のマイクロコンピューターに実装されている点です。また、マイクロコンピューターなどに活用されるオペレーティングシステムは、多くの種類があるため、豊富な選択肢から選ぶことができます。

さらに、ビジネスの側面から見てもハードウェアなどで実装するより、比較的柔軟に作ることが可能です。特にクラウド上での処理は昨今のテレワークでのおすすめとなっています。

ただし、組み込みソフトウェアは、多くの機能を実装することができるため、ソフトウェアの規模が増大しがちであり、販売する市場においてもユーザーの特定が難しくなってしまうことに注意が必要です。

組み込みソフトウェアのその他情報

1. PDF SDK

スマホアプリ用の組み込みソフトや、PCソフト開発において、最近よく聞く言葉にPDF SDKがあります。テレワークの浸透に伴い、在宅勤務での文書のやり取りにおいて手軽に画像ファイルを従来との比較において低容量で扱うことができ、セキュリティ認証機能にも優れるPDFは、よく使われるおなじみのファイル形式です。このPDFを扱うソフトを自社ソフトやOSソフトと一緒に組み込む際に活躍するのが、PDF SDKです。

SDKとは(Software Development Kit)の略称です。PDF SDKはWEBソフトや自社のツール等の組み込みソフトにPDF機能を取り入れたいときにソフト開発キットとして活用されます。

PDF SDKの使用により、豊富に用意されたアプリケーションライブラリやサンプルコードなどを使いプラグイン(機能拡張)機能としてのPDF編集機能を用いることが可能となります。これはモバイルアプリやメールのやり取りなどの容量を低く抑えたいユーザーにとっては非常に魅力的かつおすすめの機能になります。

2. 組み込みソフトウェアのクラウド化

昨今のテレワーク化推進に伴い、在宅勤務での組み込みソフトウェアの活用が増えています。テレワークにおいては利便性の向上と会社のLAN(サーバー等)上にインストールされたソフトウェアを使用するためのセキュリティ確保が課題の一つです。

この課題解決のおすすめの手段が組み込みソフトウェアのクラウド化です。なぜなら、クラウド化によって使用している通信デバイスやネット環境などの外部環境に左右されずに、WEBにさえ接続できていれば、基本的にはどこででもセキュリティに守られた環境下でソフトウェアの活用ができるためです。よっておすすめの中からの組み込みソフトウェアの選定や機能比較の選択肢の条件にクラウド化が可能かどうか考慮してみるのもよいでしょう。

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