警報盤

警報盤とは

警報盤とは、火災や水位異常、設備トラブルなどを検知し、警報を発するための装置です。

主に公共施設や工場、住宅などで使用され、センサーや検出器と連携して異常を検知し、警報音や表示灯を介して関係者に知らせます。警報盤は異常発生時にも稼働を続けなければならないため、蓄電池を搭載して停電にも対処できる状況にするのが理想です。

警報盤には、火災報知器と連動する火災警報盤、ガス漏れを検知するガス警報盤などのさまざまな種類があります。

警報盤の使用用途

警報盤は、安全管理や災害対策のために幅広い分野で活用されています。以下に代表的な使用用途を紹介します。

1. 火災時の警報

火災警報盤は、建物内で発生した火災を検知した後、警報音や非常灯により避難や対処を促します。特に、大型商業施設や病院は多くの人が利用するため、状況を広く知らせる警報盤が不可欠です。

例えば、ホテルでは各階に設置された火災警報盤が、煙感知器や熱感知器と連携し、火災発生時に警報音や非常灯を発します。これにより、宿泊客に危険を知らせ、避難するよう促すことができます。

2. 水位異常の検出

警報盤は、貯水槽や水槽などの水位管理にも使用されます。溢水などの被害を防ぐためにも、水位異常が発生した際には迅速な対応が必要です。警報盤は水位センサーと連携し、水位に異常が生じた際に警報を発し、管理者へ通知します。

例えば、工場やビルの貯水タンクでは、水位の過剰な上昇による溢水のリスクがあるため、警報盤が作動して給水ポンプを自動で停止する仕組みが導入されています。

3. 設備の過負荷・故障の検出

工場やビルでは、電力設備や機械の過負荷や故障を検知するために警報盤が活用されます。過電流や異常振動、温度上昇などを監視し、異常値に達した際には警報を発します。

例えば、空調設備やポンプでは、負荷が基準値を超えた際に警報盤が作動し、システムを自動的に停止させることで被害を防ぎます。