ルーフドレイン

ルーフドレインとは

ルーフドレインとは、建物の屋上やベランダに降った雨水を適切に排水するための設備です。

屋根に設置された排水口から雨水を集め、配管を通じて地上へ流す役割を持ちます。これにより、屋根に水が溜まることを防ぎ、建物の劣化や雨漏りのリスクを低減します。

ルーフドレインは、用途や建物の構造に応じてさまざまな種類があります。例えば、外断熱用のルーフドレインは、外断熱工法を施した建物でも使用することが可能です。ルーフドレインには耐久性の高い材質が使用されることが多く、ステンレスや鋳鉄、塩化ビニルがよく使用されます。

ルーフドレインの使用用途

ルーフドレインは、さまざまな建物で雨水管理のために利用されており、安全性や耐久性を確保する役割を担っています。以下に代表的な使用用途を紹介します。

1. 屋上や廊下の排水

ビルや商業施設では、屋上や屋外に面した廊下に大量の雨水が降り注ぎます。ルーフドレインを適切に配置することで、屋根や廊下に水が溜まるのを防ぐことができます。特に、大規模なビルや施設では複数のルーフドレインを設置し、適切に排水されるような設計がされています。例えば、大型ショッピングモールは屋上の面積が大きいため、多くのルーフドレインが必要です。また、一般的に住宅の屋上でも、ルーフドレインは2つ以上設置することが推奨されています。

また、屋外廊下が適切に排水されていないと、雨天時に水が溜まり滑りやすくなります。歩行者の安全性を高めるためにも、ルーフドレインは有効です。

2. 落ち葉やごみの収集

ルーフドレインには、雨水とともに流れ込む落ち葉やごみを集める機能も持ちます。例えば、公園や学校の屋根に設置されたルーフドレインには、フィルターや防塵網が装着されており、落ち葉やごみが雨水排水管に侵入するリスクを低減します。

ルーフドレインを設置すれば、屋上全体を清掃することなく、フィルターに付着した落ち葉やごみを回収するだけで排水機能を維持することが可能です。