2次電池とは
2次電池とは、充電と放電を繰り返し行うことができる電池です。
使いきりで使用する一次電池とは異なり、電力を蓄えて再利用できるため、コスト削減や環境負荷の低減に貢献します。代表的な2次電池には、以下のようなものがあります。
- リチウムイオン電池
- ニッケル水素電池
- 鉛蓄電池
2次電池は一般的に以下の要素が求められます。
- エネルギーを多く蓄えられる
- 繰り返し充放電できる
- 長寿命である
- 過酷な環境下でも安定して動作する
特に、リチウムイオン電池は高エネルギー密度を持ち、小型かつ軽量であることから、幅広い用途で使用されています。
2次電池の使用用途
2次電池は、さまざまな分野で利用されており、持続可能なエネルギー供給を支えています。以下に代表的な使用用途を紹介します。
1. 電動自動車 (EV・HEV) のバッテリー
電気自動車 (EV) やハイブリッド車 (HEV) には、大容量のリチウムイオン電池が搭載され、エネルギー効率の向上に役立っています。
2. 蓄電・エネルギー管理
2次電池は、再生可能エネルギーの蓄電に加え、一般的な電力貯蔵の用途にも活用されています。ピークシフトや非常用電源、工場やデータセンターの無停電電源装置 (UPS) としても使用され、電力供給の安定化に貢献しています。
3. モバイル機器のバッテリー
スマートフォンやノートPC、タブレットなどのモバイル機器には、小型・軽量で高エネルギー密度のリチウムイオン電池が搭載されています。これにより、長時間の使用が可能になり、持ち運びの利便性が向上します。また、繰り返し充電できるため、電池交換の手間やコストを削減できるメリットがあります。
4. 産業機器・防災システムのバッテリー
産業機器や防災システムのバックアップ電源としても2次電池は利用されています。停電時の非常用電源や無停電電源装置 (UPS) として、高い信頼性と長寿命が求められます。また、2次電池は大型のフォークリフトや鉱山機械のバッテリーとしても使用されています。長時間の稼働を可能にし、生産性の向上に役立っています。