コルソン合金とは
コルソン合金とは、ニッケル (Ni) とシリコン (Si) を主な副成分とする特殊な銅合金です。
強度、電気伝導度が高く、曲げ加工性に優れるという特徴を持ち合わせています。コルソン合金の特性から主にパソコンや携帯電話などの電子機器のコネクタ端子やリードフレームなどに使用されており、現代の情報化社会において欠かせない合金と言えるでしょう。
数十年にわたりコルソン系合金の改良ならびに新規コルソン合金の研究・開発が行われており、高強度、高導電で曲げ加工性に優れるコルソン系合金について広範な特許網を有しています。業界トップのシェアを確立していることからも、有用性が伺えます。コルソン合金の特性を引き出すためには、適切な製造プロセスと品質管理が重要です。高度な技術力によって、コルソン合金は高性能な電子機器の開発を実現しています。
コルソン合金の使用用途
コルソン合金は、その優れた特性から幅広い分野で利用されています。特に、高い強度と電気伝導度が求められる電子機器分野においては必要な材料となっています。ここではコルソン合金の使用用途として、コネクタ端子、リードフレーム、スイッチ、リレーの4つを解説します。
1. コネクタ端子
コルソン合金は高い電気伝導度と強度を持つため、コネクタ端子に適しています。小型で高密度なコネクタにおいても安定した接続を可能にします。
2. リードフレーム
リードフレームは半導体チップを外部回路に接続するための部品です。コルソン合金は高い強度と曲げ加工性を持つため、リードフレームの材料として適しています。
3. スイッチ
コルソン合金は優れたバネ特性と電気伝導度を持つため、スイッチの接点材料として使用されます。
4. リレー
リレーは、電気回路の開閉を行う部品です。コルソン合金は高い耐久性と電気伝導度を持つため、リレーの接点材料として使用されます。