表面弾性波

表面弾性波とは

表面弾性波とは、固体表面に伝わる超音波です。

表面弾性波は、物質の表面で弾性変形が発生することにより生じます。これは、固体表面の微小な変位に起因するものであり、その振動は物質の表面と内部を同時に伝播します。表面弾性波は、固体物質の表面でのみ存在するため、体積波とは異なり、物質の表面付近のみを伝播し、表面における粒子の運動と物質内部の運動が結合しています。そのため、表面弾性波の速度や振動パターンは、物質の表面特性や構造に強く依存します。

表面弾性波は、材料の非破壊検査、表面の微細構造の解析などに使われています。また、表面弾性波は、超音波検査やセンサー技術などにも応用されています。