監修:日本プリメックス株式会社
ラベルプリンターとは
ラベルプリンター (英: Label Printer) とは、テキストやバーコードなどの情報をラベルに印刷するプリンターです。
文字やバーコードなどを高精度で表示し、誤りや手書きの不明瞭な情報を排除することが可能です。大量のラベルを迅速に印刷することができ、業務プロセスを効率化します。
また、ラベルのデザインや表示内容をカスタマイズすることができます。これにより、異なる製品や用途に合わせて柔軟に利用することが可能です。近年では数万円程度の安価なラベルプリンターも多く販売されています。
ただし、ラベルプリンターは定期的なメンテナンスが必要な場合もあります。印刷品質を維持するためには、プリントヘッドの清掃などを定期的に行うことが必要です。
ラベルプリンタ―の使用用途
以下はラベルプリンターの使用用途の一例です。
1. 商品ラベル
小売業界での主要な用途の1つは商品ラベルの印刷です。商品の価格や製造日または賞味期限などが商品ラベルに表示されます。店内での陳列と販売に使用され、価格タグとしての機能を果たしつつ購入時のスキャンなどでも活用されます。
バーコードを使用することで、レジでのスキャンを迅速で正確に行うことが可能です。また、その販売履歴を販売データベースに自動的に記録することができることも多く、売上の追跡などに使用されます。
2. 物流
物流業界では、出荷や在庫管理用にラベルプリンターが使用されます。出荷ラベルは商品などの荷物に貼り付けられ、出荷先の住所やトラッキング番号などの情報を印字することが多いです。
これにより、正確な商品の配送が保証されます。在庫管理用ラベルは倉庫や物流センター内の在庫品に貼り付けられ、効率的に入出庫するために使用されます。バーコードを使用してラベルに情報を表示することで、在庫品を正確に管理することが可能です。
3. 製造業
製造業では、製品などにラベルを貼り付けることが多いです。製品の型番やロット番号などの情報を表示し、製品識別や品質管理を支援します。クレームなどが発生した場合にも、当該製品の情報を迅速かつ容易に追跡することが可能です。
ラベルプリンターの原理
主にサーマル方式やインクジェット方式などを使用することが多いラベルプリンターの原理を下記でご説明します。
1. サーマルプリンター
サーマルプリンターは、感熱紙を使用して印刷を行うラベルプリンターです。サーマルヘッドに熱を発生させることで感熱紙に印刷します。サーマルヘッドを加熱し、その熱を感熱コーティングが施された紙に伝え、その化学反応を利用して印刷する仕組みです。
2. 熱転写プリンター
熱転写プリンターは、インクリボンを使用してラベル印刷を行う方法です。ラベル紙上の印刷対象がサーマルヘッドによって熱せられることでインクが溶け、ラベル上に文字や図形が転写されます。
3. インクジェットプリンター
インクジェットプリンターは液体インクを微小なノズルから吹き付けてラベルに印刷する方法です。プリントヘッドに配置される複数のノズルからインクが噴射され、文字や図形を形成します。カラフルな印刷が可能であり、カスタマイズ性が高い点が特徴です。
ラベルプリンターの選び方
ラベルプリンターを選ぶ際には以下の要素を考慮することが重要です。
1. インターフェイス
ラベルプリンターのインターフェイスはコンピューターなどとの接続方法を指します。USB接続やLAN接続、Bluetooth接続などが使用されます。
USB接続は最も一般的で、ほとんどのコンピューターに接続することが可能です。LAN接続はネットワーク経由で複数のコンピューターからアクセスする際に有効です。
Wi-FiやBluetoothなどのワイヤレス接続を使用する場合は、ケーブルを使わずにラベルプリンターを制御できます。
2. ラベル寸法
ラベル寸法は印刷したい情報やデザインに合わせて選定します。ラベルにはロール形式やシート形式の製品があり、使用するラベルのタイプに合わせてプリンターを選びます。
3. カラー・モノクロ
カラー印刷は製品ラベルやマーケティング目的に適しており、インクジェットや熱転写プリンターを選択することが多いです。モノクロ印刷は一般的にコストが低く、テキストやバーコードを印刷するのに適しています。
4. 印刷速度
ラベルプリンターの印刷速度は一定時間に印刷できる用紙の長さを示す指標です。通常は「インチ/秒」または「ミリメートル/秒」で表され、ラベルの幅や印刷品質によって異なります。
本記事はラベルプリンターを製造・販売する日本プリメックス株式会社様に監修を頂きました。
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