クロロプレンとは
クロロプレンは「2-クロロ-1,3-ブタジエン」と呼ばれるハロゲン原子を持つアルケンの1つです。刺激臭のある無色の液体です。水に溶けにくく、ジエチルエーテル、アセトン、ベンゼンによく溶けます。
毒物および劇物取締法の劇物に指定されています。また、消防法の危険物第4類・第一石油類の非水溶性液体に該当します。
クロロプレンは、特定の状況下で過酸化物を生成し、激しく重合するため、安定剤を添加し、低温下で保存されています。
クロロプレンの使用用途
クロロプレンの主な用途は、クロロプレンゴムの原料です。
クロロプレンゴムは、クロロプレンを乳化重合させることで得られる合成ゴムです。通称ネオプレンと呼ばれています。
通常のゴムは、二重結合の位置がシス体であるのに対して、クロロプレンゴムは、二重結合の置換基が反対側にあるトランス体です。
天然ゴムと比べて「耐候性」「耐油性」「耐熱性」「耐薬品性」「難燃性」「強接着性」に優れています。その性質から工業用ホース・コンベアベルト・接着剤・自動車内外装などに広く使用されています。