ビニール壁紙

ビニール壁紙とは

ビニール壁紙

ビニール壁紙とは、主原料をポリ塩化ビニールを使用した壁紙です。

ポリ塩化ビニールをシート状にして、貼り付け面には紙が裏打ちしてあり、壁と接着しやすいように加工された壁紙を指します。 ビニール壁紙は、内装材には欠かせない手入れが容易なこともあり、重宝されている建材と言えます。

ビニール壁紙の使用用途

ビニール壁紙は、壁紙と言われるように住宅の内装に使われることが圧倒的に多い建材です。貼り付け面が土壁のようなザラザラであったり、金属部分など水を吸い込まない素材でなければ施工が可能なので、天井や壁などあらゆる箇所に使用されています。

ビニール壁紙の特徴

長所

1. 種類が豊富である
デザインや材質が豊富なので、住宅やオフィスなど場所を選ばず使用することができます。様々な色や表面のパターンがあり、防カビ・撥水・汚れに強いなどの種類も用意されています。

2. 低コスト
ビニール壁紙自体が低価格なので、安く仕上がります。また、ビニール壁紙は工期自体も短く済むため、その分施工金額も抑えられます。

3. お手入れが簡単
ビニール壁紙は表面がビニール素材なので、少々の汚れであれば水拭きしても構いません。水拭きで落ちないような汚れは、ホームセンターで売っているビニール壁紙専用の消しゴムやスポンジを使えば、落とすことができます。

ただし、油性・水性ペンなど、インクが染み込むタイプは消せないため、注意が必要です。

4. 耐久性がある
施工に問題がなければ、10年程は耐久性があります。壁紙の面はタンスや冷蔵庫など動かすのに苦労する重量物があることが多いので、耐久性があれば頻繁に貼りかえる必要もなく、コストパフォーマンスも高いです。

短所

1. 種類が少ない
低価格であることがビニール壁紙の長所ですが、低価格帯の壁紙はデザインの種類が比較的少ないです。そのため、理想の壁紙がない可能性もあります。

2. イメージと違う
カタログの小さいサンプルを見たときと、実際に貼った後ではイメージが全然違うということが稀にあります。完成をイメージするのは難しいので、心配な方は専門業者にアドバイスをもらいながら決めるのがおすすめです。

3. 変色する
耐久性は高いですが、生活環境による汚れや紫外線などで変色するリスクがあります。そのため、変色したときが貼り替えのサインと考えた方が良いです。

4. 補修がしにくい
物がひっかかって破れたり、壁に穴が開いたりした際に、ビニール壁紙は部分補修が難しいです。デザインパターンが合わなかったり、新品の時より若干の色褪せをしていたりするので、補修した部分が浮いてしまいます。

ビニール壁紙の種類

ビニール壁紙は、色や模様のバリエーションが豊富なうえ、ほかの内装材と比較しても施工費が安く抑えられ、さらに最近では、防カビ、防水、撥水、汚れに強い、防臭など各種機能をもたせた製品も出回っており、まさに内装材にはうってつけの壁紙と言われています。 キャラクターがプリントされた製品もあるので、子供部屋の天井や壁のワンポイントとして貼りかえることも可能です。

また、マグネットクロスという磁石がくっついたり、ホワイトボードのように水性ペンで文字や絵が書ける製品もあります。ただし、一般的な壁紙とは異なり、厚みや重量があるため、施工する場所は限られてしまいます。

そのほか、蓄光塗料がプリントされた壁紙もあります。暗くなると蓄光塗料が光る壁紙です。星形や惑星を模したデザインが多く、天井に貼ると星空のように光ります。

ビニール壁紙の選び方

「シックハウス症候群」と呼ばれる、内装材に使われるホルムアルデヒドなどの化学物質によってアレルギー反応を起こすことが話題になっていました。しかし、現在市場に出回っている内装材のほとんどに「F☆☆☆☆ (フォースター) 」がついています。これは、建築基準法やJIS、JASに基づいて安全が確認された製品にのみ、記載ができる安全証明です。

最近の接着剤は製品の質が向上したこともあり、においもほぼしません。フォースターが記載されていれば、シックハウス症候群に絶対ならない訳ではありませんが、過剰に心配することもなくなるはずです。

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