じゅらく壁

じゅらく壁とは

じゅらく壁とは、日本の家屋に見られる土壁の一種です。

漢字で「聚楽壁」と書き、京都地方の一部でとれた土 (聚楽土) を使用していることから名づけられました。風情ある塗り壁として知られており、一層味わい深いものとするため「つち色」をベースにしながら色合いを少し変えたり表面に凹凸をつける工夫がされています。

昔は土の確保や職人の技能のみに頼っていましたが、素材を化学合成品へ置き換えたことから一般的に使用されるようになりました。

じゅらく壁の使用用途

じゅらく壁は、趣きある色合いが良く映える場所として日本家屋の和室に多く使われています。特に茶室や老舗の料亭や高級旅館などでの需要が多いです。

同じ土壁として洋室に多く使用されている珪藻 (けいそう) 土を使用した「珪藻土壁」と一緒に使用されることもあります。珪藻土壁や漆喰壁と呼ばれる塗り壁が表面に凹凸といった模様をつける傾向が多いのに対し、じゅらく壁は平たんに塗られることが多いと言われています。

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