玉砂利

玉砂利とは

玉砂利

玉砂利とは、庭や外構に敷き、装飾として使用される小さな丸い石粒のことです。

庭石、タイル、レンガと組み合わせて、庭の創作に使用することも多いです。玉砂利の上を歩く音は、不審者が敷地内に侵入しにくくする防犯効果もあります。

石1個のサイズは、7厘 (2〜3mm) 、3分 (7〜9mm) 、 (5分12〜17mm) といった日本伝統の寸法で分けられ、7厘以下サイズは「砂利」と区別されます。

近年は、白や黒の玉砂利だけではなく洋風な庭にも合うカラフルな化粧砂利も増えており、様々なテイストの庭に活用されています。

玉砂利の使用用途

玉砂利は、玄関先のアプローチや庭園の演出などさまざまな用途で使用されます。

具体的な使用例は下記のとおりです。

  • 日本庭園や神社の敷砂利
  • 日本家屋の土間
  • 樹脂舗装の材料
  • 公園・遊歩道、マンションの外構
  • 植栽や墓石まわりの敷き砂利
  • 飲食店や商業施設の内装材
  • 雑草対策
  • 観賞魚用水槽の底砂

玉砂利の特徴

長所

1. 庭をオシャレにできる
敷くだけでおしゃれな庭を演出できます。色やサイズが豊富に揃っているため、和風、洋風、アジアンテイストなど、様々なタイプの庭をつくることができます。また、植木などを移植せずにレイアウトの変更ができるのも利点です。

2. 防犯対策できる
踏むと、石と石が擦れ合い「ザクッザクッ」と大きな音が鳴るため、空き巣やのぞきの侵入防止に効果を発揮します。

3. 雑草を予防できる
玉砂利を敷くことで日光を遮断し雑草が生えにくくなり、庭を綺麗な状態で維持することができます。

短所

1. 掃除や除雪がしずらい
玉砂利を敷いた場合、落ちたゴミは一つずつ拾い掃除する必要があります。また除雪の際は、雪に玉砂利が混ざってしまうため、玉砂利を敷きなおす必要があります。

2. ベビーカーや自転車には不向き
自宅の敷地に玉砂利を設置した場合、ベビーカーや自転車などは車輪が沈んでしまい、操作がしにくくなります。また女性のヒールは玉砂利に突き刺さるため、ヒールを痛める原因になります。

玉砂利の種類

玉砂利にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる色や形状、サイズを持っています。代表的な玉砂利の種類は、以下の通りです。

1. 白玉砂利

白の石灰岩の原石を砕き加工した石です。様々な空間に広く使われており、人気があります。他の玉石と比較して低価格なのが魅力です。

2. 那智黒石

那智黒石は三重県熊野市神川町で産出される粘板岩の一種で、碁石の黒石や試金石、文鎮、装飾用の置き石などに使用されます。那智黒石は上品な光沢で高級感があるため、お墓周りに使用される化粧砂利として人気があります。

3. 大磯

大磯は緑色やグレーの色合いが特徴です。その落ち着いた色調から、昔から日本庭園や神社の敷砂利として使用されてきました。アクアリウムや水槽の底砂としても人気があります。

4. 南部

赤茶色の配合が多い丸味が特徴的な砂利です。和風・洋風の敷き砂利として人気のある天然砂利で、洗い出しなどにも使用されます。

玉砂利の選び方

玉砂利は、サイズや色など様々な製品があります。設置する場所や目的に合わせて適切なものを選ぶことが大切です。

1. サイズ

玉砂利は、大きさで選ぶことも良い方法です。一般的な庭づくりに使用するのであれば、20〜40mm程度の中サイズ、人の歩くアプローチや庭一面に敷き詰めたいときは20mm未満の小さめの砂利がおすすめです。

玉砂利は、設置する石のサイズにより見た目の印象が大きく異なります。大きいサイズは存在感が強く、サイズが小さくなるほど印象が柔らかく感じます。

場所や用途に応じ適切なサイズのものを使用することで、素敵な空間の演出をすることができます。

2. 色

玉砂利を選ぶときは、建物や周りの風景と調和した色を選ぶこともポイントです。建物のスタイルや外壁の色、庭木とのバランスを考慮し、好みの色を選ぶことで、グッとおしゃれな印象の庭に変化します。

3. 予算

玉砂利は種類や色、敷く場所の広さによって費用が大きく異なります。1m×1mの面積で3cmの厚みに玉砂利を敷く場合、一般的な玉砂利の重さは約60〜80kgです。

玉砂利は15〜20kgの袋で販売されていることが多く、庭の面積を計ることでおおよその予算を把握できます。玉砂利を過剰に購入すると無駄が生じ、不足すると薄く仕上り土が見えてしまいます。

あらかじめ使う量や場所を決めてから、購入することが大切です。

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