封緘機

封緘機とは

封緘(ふうかん)とは、封をとじることを指します。「封緘機・封函機(ふうかんき)」は、別名でインサーターやケースシーラー、ステープラーとも呼ばれています。

封緘機は、手動と自動の製品が販売されています。手動のタイプは、主に物流業界で使用されています。かしめ工具としての機能を有しており、一般に荷造りでバンドを固定するプラスチックや帯鉄用のシール金具をかしめるために使用されます。自動のタイプは、一般企業や郵便局、官公庁、地方公共団体で多く使用されています。封筒やクリアファイル、ダンボールに書類などを自動封入することができます。

封緘機の使用用途

封緘機は、幅や高さ、奥行きが約450mmの製品からライン生産方式のような大型の製品があります。

小型の製品は、印刷機の周辺にも設置することが可能でダイレクトメールや社内資料の折込みに活用できます。小型の製品でも約1000通の封入と封緘をおよそ1時間で完了する性能を有している製品が販売されています。

大型の製品は、より多くの機能を有しており、チラシなどの紙だけではなく、ノベルティーといった異物型にも対応することが可能です。また、封入する包装形態にもとらわれません。

封緘機の原理

手動の封緘機は、片手で扱うタイプと両手で扱うタイプがあります。

片手で扱うタイプは、主にダンボールの封緘で用いられます。このタイプは、ステープラーと呼ばれており、封緘にステープル(コの字形の針)を使用します。シングルダンボールとダブルダンボール用でステープルが異なります。

両手で扱うタイプは、PPバンド(ポリプロピレンバンド)や紙バンド、帯鉄バンドでまとめることができるものに使用します。バンドにシール金具を取り付けてかしめることで封緘します。このタイプの封緘機は、先端にかしめ機構が付属しており、両手でハンドルを開閉させることで使用します。

自動の封緘機は、封筒などを封緘するタイプとダンボールを封緘するタイプがあります。

封筒などを封緘するタイプは、インサーターと呼ばれています。主にオフィスで利用されており、比較的小型の製品が多いです。液晶やフルカラーのタッチパネルが付属しているため、利便性が高いです。封入する文書と封筒を機器の台に載せて、条件をパネルから入力することで動作させることができます。
ダンボールを封筒するタイプは、ケースシーラーと呼ばれています。大型の製品が多く販売されており、オフィスではあまり利用されません。ベルトコンベアの上を荷詰めされたダンボールが移動し、自動で封緘する機器です。家庭でも利用できる単相100V電源の製品も販売されていますが、多くが三相200V電源を必要とする製品です。

インサーターとケースシーラのどちらもライン生産方式に組み込むような大型の設備として利用することができます。

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