座繰り加工

座繰り加工とはザグリ加工

座繰り加工とは、ネジ穴をあけてボルトを締める際に、ボルトの頭が出ないよう、段付き穴の座繰りを作る加工方法です。座繰りは、主に六角穴付きボルト用のために加工されますが、座繰りの寸法を指定すれば、六角ボルトや皿ねじ用にも使われます。

座繰りがあれば、ボルトの頭が表に出っ張らないため、ボルトに引っかかって怪我をすることがなくなります。また、ボルトを使用する面がフラットになるので、見た目も綺麗で、構造上平面にしたい場合にも有効です。

座繰り加工の使用用途

座繰り加工は、ボルトの頭が出ないように座繰りを作るための加工方法です。座繰りは、綺麗な見た目にしたい場所や構造上、突起物をなくし、平面にしたい場所に用いられています。特に木材を使用した建築物や家具では、見た目が重要視されるため、目に見える場所には座繰りを作ることが多いです。

金属材料での座繰りは、ボルトが出ていると、何かに干渉してしまったり、製品が通過する際に当たってしまうなど、フラットでなければならない場所に使われます。

座繰り加工は「建築」「機械」「自動車」「航空」など、幅広い分野の製品に使用されています。

座繰り加工の原理

座繰り加工は、通常のドリルで、ボルトを通すための下穴を加工します。次に、座繰り加工します。この座繰り加工するときに適したドリルは、木材用では座繰り専用ドリルを使います。金属用では、エンドミルが一般的です。ドリルの種類によっては、1本でドリルの穴と、座繰りが作れる工具があります。段付きドリルや座繰りドリルと呼ばれます。この座繰りドリルを使用すれば、使う工具も減り、工程も短くできます。しかし、座繰りの寸法が決まってしまうので、座繰りを広げたりすることはできなくなります。

座繰り加工する際は、座繰りの径、深さ、使用する機器などから、加工寸法や工具を選定します。六角穴付きボルトに対する座繰りとボルト穴の寸法は、標準数値があり、例えば、M5のネジを使う場合は、「5.5mmのボルト穴」「9.5mmの座繰り直径」「5mmの深座繰り」となります。同じボルトサイズで、座繰りの径や深座ぐりを違う寸法にする場合は、数値の指定をします。

座繰り加工は、六角穴付きボルトのための加工ですが、皿ねじ用の皿座繰り加工もあります。また、表がわの座繰りだけでなく、裏側も加工する裏座繰りもあり、専用のドリルが必要です。

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