ペンタクロロフェノールとは
ペンタクロロフェノールは、ペンクロロール、PCPとも呼ばれる有機塩素化合物です。
かつては、水田用除草剤やイネいもち病等の殺菌剤、防腐剤などに使用されておりました。しかし、1963年に指定農薬、1971年に水質汚濁性農薬となって一部使用が禁止され、さらにその後、農薬製剤の副生成物としてヘキサクロロジベンゾダイオキシンを含むことが問題となり、1990年に農薬登録が失効しました。また、環境ホルモンとしての疑いのある物質でもあります。
ペンタクロロフェノールの使用用途
ペンタクロロフェノールは、過去には農薬、殺菌剤、木材保護材、植物成長調節剤、水田用除草剤等に使用・登録されていましたが、現在は、失効されております。
また、発がん性や強い魚毒性、環境ホルモン様物質などと疑われているため、2015年スイスのジュネーブにおいて、ストックホルム条約の締約国会議(COP7)で、新たにペンタクロロフェノールとその塩及びエステル類が同条約の附属書A(廃絶)に追加されることが決定されました。