カルノシンとは
カルノシンは、イミダゾールペプチドの一種で、2つのアミノ酸(β-アラニンとL-ヒスチジン)が結合した成分です。人間や動物の脳や筋肉中に多く存在します。特に動物の骨格筋に多く存在しています。これは、渡り鳥の長期間飛行や馬の瞬発力、マグロ、カツオなどが早く泳げるために使用される物質で、カルノシンの量が多いほど筋力が増加します。
また、カルノシンは、活性酸素の活動を抑制する抗酸化作用があり、疲労回復に期待できます。さらに、活性酸素の抑制は、疲れにくい体をつくり、アンチエイジング効果も期待できます。
カルノシンの抗酸化作用や運動能力向上作用の他にも、タンパク質の糖化を防ぐ抗糖化作用、脳の記憶機能改善効果など様々な効果が明らかになっています。
カルノシンの使用用途
カルノシンは、抗酸化作用、緩衝作用、抗疲労作用など多くの効果が期待できます。しかし、体内のカルノシンは加齢に伴って減少していきます。ですから、カルノシンを摂取することで、運動力の維持、活性酸素を抑えての疲労回復やアンチエイジング効果が期待できます。カルノシンは、鶏肉、牛肉、豚肉から多く摂取できます。また、サプリメントでも摂取できます。
カルノシンは、肉製品の褐色化を抑制します。また、銅イオンによるアスコルビン酸の酸化を阻害します。そのため、カルノシンとアスコルビン酸を肉製品に添加すると、品質を保ち、色調の安定に効果的です。