マイナスビットとは
マイナスビットとは、先端がマイナスドライバーの形状になっている先端工具です。ネジやボルトの頭部が、マイナスネジかプラスマイナスネジになっているタイプのネジに利用できます。
電動ドライバーなどの電動工具に装着し、高速で回転させることでビスをねじ込ませるなどの作業ができます。
電動工具としてだけでなく、ビット差し替えドライバーに装着すれば、手作業用としても使用できます。
各メーカーからサイズや材質の違いにより、様々な種類のマイナスビットが販売されています。
マイナスビットの使用用途
マイナスビットの主な用途は、ネジ頭部の形状がマイナスネジ、プラスマイナスネジになっているタイプのネジ回しとして使用されています。
マイナスネジ自体が少ない為、プラスビットに比べると使用頻度は低くなります。
マイナスネジには作りがシンプルゆえに埃やゴミが溜まりにくいという利点があります。そのため、キッチンや風呂場などの水回り、配管まわりの水圧の調整など埃や汚れ、石などが詰まりやすい環境で大変重宝されています。
マイナスビットの選び方
「サイズ」「材質の種類」「形状」の違いにより、様々な種類が販売されています。
サイズ
刃先の寸法は、3mm―10mm、長さは45mm―75mmの範囲で展開されています。
材質
「カーボン」「ニッケル」「クロム」「モリブデン」の4種類があります。ニッケル材質のビットが多く販売されています。
マグネット入りのビットは、磁力によってネジやビスを吸着させるため、落下させることなく簡単に作業することができます。
形状
- 方頭ビットと両頭ビット:両頭ビットとは、ビットが両端に付いているビットのことです。マイナスビットの場合、もう片方はプラスビットとなります。
- スリムビット:ネジの頭部が見えやすいように先端部分が細くなっているビットのことです。狭い場所での作業や細めのネジを使用する作業に重宝します。
- 段付きビット:軸が細く、狭い場所での作業に向いています。スリムビットよりも細い部分が長く、折れやすいので注意が必要です。
- トーションビット:ビットの中央部分にくびれを持たせることで、ネジ締めの際の衝撃を吸収し緩和させることができます。
用途に合った種類のマイナスビットを選ぶことで、効率的に安全に作業を行うことができます。