ダクトファン

ダクトファンとは

ダクトファン(英語:Duct Fan)は、設備用送風排気ダクト、現場で煙や有害ガス排気用の送風機(ファン)の一種です。

送風機の中でも、吐出圧力の上昇が10kPa以下はファン(Fan)で、吐出圧力の上昇が10kPa~100kPaはブロワ(Blower)と呼ばれています。

この場合の「ダクト」は、必ずしも送排気の管路用に使用するファンのみを示しているのではなく、ファンの送風側にじゃばら状のフレキシブルダクトを使用するものも示しています。

空調や換気の設備として、事務所やホテル、映画館、工場などさまざまな建築物で利用されるものは「ラインファン」と呼ぶこともあります。
ここでは「ラインファン」以外について説明します。

ダクトファンの使用用途

ダクトファンは、現場や工場内で発生する煙、粉塵、有害ガス、塗装の臭気、熱の排気、地下や閉鎖された空間での工事等の換気、酸欠防止に使用されています。この場合は、特定の使用場所に常時設置して使用するのではなく、キャスター付きやコンパクトな可搬式のものでさまざまな場所で使用されます。

また、野菜栽培用のハウスなどでは、ハウス内に二酸化炭素ガスを送り込み光合成促進装置用のファンとして、据え付け型のダクトファンが使用されていることもあります。

ダクトファンの選び方

ダクトファンの選定には、下記のポイントがあります。

1. 電源仕様

ダクトファンを使用する環境で、下記のような電源仕様を確認し、適合したものを選定する必要があります。

電圧:AC100、110、200、220V
相数:単相、三相

防爆区域の場合は防爆型を選定する必要があります。また、据え付け型で制御システムなどのよりファンを運転する場合は、公称出力、負荷電流、起動電流、消費電流なども選定の際に必要な情報となります。

2. 送風能力

作業や環境に適した最大風量(ファンの吸込口と吐出口に障害物がない状態での流量)や最大静圧(ファンの吸込口か吐出口を完全に塞いだ状態で発生する圧力)を選定することが重要になります。一般的に、ファンの性能として風量や静圧の特性グラフは、製造者からカタログ等で公開されていますので、選定の際に活用します。

3. その他

全体寸法と風量は、羽根の外径によって変わり、外径大きいほど全体寸法は大きく重量は重くなり風量も多くなりますので、選定の際には確認が必要になります。

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