ステープル

ステープルとは

ステープルとは、タッカーという工具の針です。

タッカーは、木工や建築に使用されており、大きいホッチキスのような工具を指します。建築現場や家具の補修のような用途で布製品、薄い木材、金網など、対象物を固定したい時にステープルが使われます。

ステープルは、ホッチキスの針のようにコの字型の形状をしており、接着剤で連結されています。ホチキスは、針が折れ曲がることで対象物を留めるのに対し、ステープルは折れ曲がらずに刺さります。

ステープルの使用用途

ステープルは、一般的な事務作業やDIYから、専門的な現場まで幅広く使用されます。タッカーと呼ばれる、紙や布など薄い素材のものを固定する工具の針としてに使用される場合が多いです。

なお、タッカーには、手で作業するガンタッカーやハンマータッカー、電動の電動タッカー、エアータッカー、フロアータッカーなどがあります。建設現場では、断熱材や防水シートの固定、内装作業では内装材の仕上げ打ち、家具制作では椅子の張り替えなどで使用されます。

ステープルの原理

ホチキスの針のようにコの字型をしており、針先は折り曲げず、突き刺すことで固定します。鋲打機に装填して使用するのが基本です。ガンタッカーやハンマータッカーは、上からステープルの肩を押し出すことで打ち付けます。

電動タッカーは電圧によって、エアータッカーは空気の圧力を使用してステープルを打ち付けます。ステープルの幅を「肩幅」、脚の長さを「脚長」、そしてステープルを正面から見た時の線の幅を「厚さ」、横から見た時の幅を「幅」と呼びます。

ステープルの肩幅と脚長にの組み合わせに種類があり、それぞれ用途に合わせたステープルを使用することが大切です。

ステープルの種類

1. 素材による分類

亜鉛メッキ、硬鋼、ステンレス、アルミ、樹脂コーティング、プラスチック、カラー付きのものなど種類があります。ステンレス製は錆びにくく、樹脂コーティングやプラスチック製は絶縁ステープルとして、高周波・電気などの絶縁部分に使用されます。

2. サイズによる分類

ステープルには、肩幅が3mm〜22mmとサイズがあり、脚長も3mm〜50mmとさまざまな種類があります。

3. 色による分類

仕上げ材に使用するステープルは、目立たないように色がついているものもあります。

4. 特殊なステープル

畳用のステープルや人工芝の固定に使用するステープル、毛皮用のステープルもあります。

ステープルの選び方

ステープルの選び方で重要なポイントは、使用するタッカーの種類と使用目的に応じてサイズ、素材、色を検討することです。

固定する材料の大きさや厚さにあわせて、肩幅 (対象物を固定する幅) や脚長 (対象物に刺さる深さ) を選定します。材料に対して小さすぎるステープルは、詰まりが発生する原因となるため注意が必要です。

目につきやすい場所に使う場合は、留める対象にあわせてカラーステープル (色塗りステープル) を選ぶと、針が目立ちにくくなります。ステープルはタッカーの製造元から販売されています。

各メーカーのサイズに差がなく、装填して使用可能であっても、基本的にステープルとタッカーは同一メーカー品を使用することが、タッカーに針が詰まるのを防ぐために必要です。

ステープルのその他情報

1. タッカーの使い方

  1. ステープルは、タッカー本体のマガジンスペースに装填します。
  2. 電動のタッカーは必ずステープルを装填してから、コンセントをつなぎます。
  3. タッカーを打ち込み面にしっかりと押し付けます。
  4. トリガーを引いて打ち込みます。反動で打ち出し口が浮いてしまうと、うまく打ち込めないので、しっかり押さえ込むことが肝心です。

2. ステープルリムーバー

ステープルを取り外すツールです。「てこの原理」でステープルを簡単に取り外すことができます。ペンチやニッパーなどで引っ張って抜くこともできますが、材料を傷つけてしまったり、脚が切れてしまったりする可能性があるので、ステープルリムーバーを使った方が安心です。

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