コーナークランプ

コーナークランプとは

コーナークランプとは、材料同士を直角に固定するクランプです。

額縁・パネルの製作、木箱の角の接着など、材料を直角に組むときの仮固定や接着剤の圧着に使われます。コーナークランプを使うことで、端が45°にカットされた材料同士や90°の角材同士を直角に固定できます。

木枠や箱を製作するときなど、コーナー部の角度がずれると仕上がりに悪影響を与えるため、正確に直角固定ができるコーナークランプの存在は重要です。

コーナークランプの使用用途

コーナークランプは、一般のDIYから専門的な現場まで幅広く使用されます。特に木工制作等の現場で組み立て作業、加工作業に使われることが多いです。

コーナークランプは、直角に材料を固定するのに使用します。基本的な機能は、固定したい材料をクランプで挟むだけのシンプルな構造です。材料同士を接着したり、ビスを打ち込んだり、加工したりする作業の補助をします。

単に直角に材料を固定するものですが、コーナーの角度が少しでもずれると、思った以上に仕上がりに影響します。シンプルな工具ですが、作業工程において重要な役割を担う工具です。

コーナークランプの原理

コーナークランプは、直角に固定する材料をネジ、またはバネを使って固定します。ネジを使って固定する場合は、ネジを回して口開きを広げ、材料を挟み、ネジを回して締め付けます。

バネ式のものはハンドルを引っ張って口開きを広げ、材料を挟みます。バネ式は、バネの強さによって圧迫します。

コーナークランプの種類

コーナークランプには、1つのハンドルでネジを締めるシングルハンドタイプと、それぞれの材料に対して90°の方向から2つのハンドルでネジを締めるダブルハンドルタイプ、L字型をした定規をクランプで挟み込んで使用する直角定規タイプがあります。

1. シングルハンドタイプ

シングルハンドタイプは、材料を挟む直角になった口開き部分の内側にネジ、またはバネがあるタイプのことです。材料を締め付けるバンドルが一本なため、締めつける力はダブルハンドルタイプに比べ弱いですが、ネジ締め作業が一回で済み、作業時間が短くなります。

額縁や棚など小物の製作や作業効率を上げたいときに向いています。ハンドルの軸を左右に調節できる機能がある場合においては、材料の幅が違うものでも使用できます。

2. ダブルハンドタイプ

ダブルハンドルタイプは、材料を挟む直角になった口開き部分の外側に一辺に一つずつのクランプ (締め付けネジ) がついています。2つのハンドルを使って締めつけるので、作業時間はシングルハンドルの倍かかりますが、固定する力が強いです。そのため、大型材料の加工、建築現場などに向いています。

3. 直角定規タイプ

直角定規のようにL字型のタイプです。本体には材料を固定するクランプがついてないので、別途C型クランプやL型クランプ、バネクランプなどを使って固定します。本体には目盛りが入っており、長さや角度を手軽に測れるのが特徴です。材質はABS樹脂やアルミ合金があり、サイズも種類があります。

 

上記の3つのタイプの他にベルトクランプも、コーナーの固定として使用できます。

コーナークランプの選び方

1. 最大口開きサイズ

コーナークランプのサイズは、最大口開きサイズが10mm程度から200mm程度のものまであります。コーナークランプは、ネジによって締め付けることで材料を固定するので、最大口開きサイズが固定する材料の幅以上のものを選択します。

2. 材質

コーナークランプの材質はアルミや合金が主流ですが、柔らかい材料の加工など、あまり強く締めつけたくない材料を固定するときは、樹脂製のコーナークランプを選択することも1つの方法です。

3. その他

大きな木材などを固定する場合は、ダブルハンドルタイプのネジで締め付けるものがしっかりと固定できます。小さいサイズの額縁などの軽い材料の場合は簡単に取り付けられるバネ (スプリング) タイプが作業効率的にも適しています。2個や4個など複数セットで揃えておくと便利です。

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