滴定装置

滴定装置とは

滴定装置

滴定装置は自動で各種滴定を行うことができる装置です。

滴定とは、試料中の目的物質を定量する分析方法です。未知濃度の測定試料に既知濃度の標準溶液をゆっくりと添加し、反応終了までに必要な容量を計測することで、測定試料の濃度を求めることができます。

滴定にはいくつか種類があり、例えば、中和滴定、酸化還元滴定、沈殿滴定などがあります。通常の滴定では、ビュレットなどの専用器具を用いて手動で行いますが、滴定装置では、溶液の滴下、終点の判断、濃度計算まで自動で行うことができます。

滴定装置の使用用途

滴定装置では、通常手作業で行う一連の滴定操作を自動で精確に行うことができます。

滴定操作は目的物質の濃度を測定する目的で、製品の品質管理や分析、検査などの分野で行われています。特定の成分を正確に定量できることから、化合物の純度分析や水の硬度測定、食品の酸度分析などで使用されています。

滴定装置を使用すると人手を省くことができ、また精度良く測定できることから、研究施設や企業では導入が進んでいます。

滴定装置の原理

滴定は試料中の目的物質を定量する分析操作です。測定対象の溶液に既知濃度の標準溶液を加え、終点までに必要な容量を求めることで、測定対象の濃度を求めることができます。滴定操作に使用する実験器具には、コニカルビーカー、ビュレット、ホールピペットなどがあり、高校化学でも扱う分野です。終点の判断には通常指示薬を用います。指示薬を用いることで、色の変化で終点を判断できるようにするためです。

滴定装置は主に操作パネル、ビュレット、スターラー、電極、検出器などから構成されています。滴定する試薬をビュレットに接続し、スターラーの上に測定試料が入ったビーカーを乗せて使用します。装置の多くは電気滴定法に対応した機種で、反応によって変化する電気量を計測して終点を判断しています。

参考文献
https://aqua-ckc.jp/doc/stnote_electricity.pdf

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