デジタルマイクロメーターとは
デジタルマイクロメーターは、1ミクロン単位の高い寸法精度が求められる際の測定に使われるマイクロメーターの種類で、寸法がデジタルで表記されるマイクロメーターです。
測定した寸法が目視で瞬時に確認ができるため、目盛りを直接読み取るアナログ式のような目盛りの読み間違いを防ぐことができることから、製造現場で積極的に採用されています。
構成部品は基本的にアナログ式と同等で、デジタル式にも目盛りが刻まれています。
デジタルマイクロメーターの使用用途
主に製造現場をはじめとし、ノギスよりもさらに精密な測定が可能なため、0.001mm単位の高い寸法精度が求められる部品の測定に使用されています。
また、マイクロメーターは用途に合わせた様々な種類のものが用意されていて、基本的な外径や内径、深さの測定から、平歯車の歯厚を測定したり、細い溝の測定、さらにドリルのウェブ直径を測定するものまで存在しており、場面に合わせた様々な用途において幅広く使われています。
デジタルマイクロメーターの特徴
基本的にはアナログ式のマイクロメーターと構造は同じですが、デジタルなので電源ボタンや0点合わせボタン、寸法保持(ホールド)ボタンが存在しており、種類によってはメートルとインチ表記を切り替えることができる特徴があります。
また、測定結果をパソコンやタブレットに転送できる機能が備わっているデジタルマイクロメーターもあり、業務の効率化に貢献しています。
しかし、デジタル表記された寸法は電気的なトラブルにより表記が狂ってしまう可能性があり、誤った数値が表示されることがあるため、あくまでも参考値として最終的には目盛りを直接確認して寸法が間違っていないかを確認しなければなりません。
また、マイクロメーターは直接触ると体温でフレームが温まってしまい正確な測定ができないため、マイクロメータースタンドを用いてマイクロメーターを固定して測定する必要があります。
さらに電池を使用するため、電池切れのリスクがあるのがデメリットと言えます。