エアコンビネーション

エアコンビネーションとは

エアコンビネーションとは、空圧回路の中段に設置されるエアー用機器3つを指します。構成要素はフィルター、レギュレータ、ルブリケータです。『エアーの3点セット』とも呼ばれ、古くから使用されています。

主に空圧回路のおいてエアーの正常供給を目的に設置されます。使用圧力や使用空気量によって容量等を検討して設置します。保守の際には、フィルターに溜まった水分を抜き取り、ルブリケータの駆動油を補充する必要があります。

エアコンビネーションの使用用途

空圧装置が設置される場所で、エアコンビネーションユニットが設置されていないことは稀です。

電磁弁やエアシリンダー等、実際に駆動する空圧装置の前段に設置され、これらの装置の保護用途として重宝される空圧機器です。1つの直列な空圧回路に対して、複数台設置されることもあります。また、フィルターは水分除去、レギュレータは空圧の適正化、ルブリケータは駆動装置への給油を目的に設置されます。近年ではオイルフリーの空圧装置も多く販売されているため、ルブリケータを省略する場合もあります。

エアコンビネーションの原理

エアーコンビネーションは、フィルタ、レギュレータ、ルブリケータの3つの部品に分かれており、それぞれ役割があります。

フィルターは、初めに圧縮空気の水分を抜き取るための装置です。空圧回路に使用される圧縮空気は、湿気を多く含んでいます。このまま駆動装置に圧縮空気を導入すると、湿気によって駆動装置を腐食させます。また、駆動装置は円滑に動作するように内部にグリスを塗布されており、湿気によってそれらのグリスを洗い流してしまう可能性があります。そこで、フィルターによって先に水分を抜き取ってしまいます。

次に、レギュレータによって装置に最適な圧力を維持します。駆動装置は許容される空気圧力が決まっており、空気圧力が上限を超えた場合、駆動装置を故障させる恐れがあります。レギュレータによって減圧することで、過大な圧力が駆動装置に掛からないようにする役割があります。

最後に、駆動装置はあらかじめ内部にグリスを塗布されていますが、エアーの圧や湿気によって、徐々にグリスが少なくなってきます。このグリスを補完するべく、ルブリケータで駆動油を供給します。

このように、3つの要素によってエアー駆動装置の保全を図る部品がエアコンビネーションです。

 

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