注油器関連器具・装置

注油器関連器具・装置とは

注油機器関連器具・装置とは、油のタンクや、チェーンやギア、スライド部品などの、潤滑油やグリスが必要な部位に対して給油を行う装置・器具のことです。

油圧機器では作動油が必要ですし、金属同士で擦れ合うところでは潤滑油が必要ですから、これらに対して給油をしやすくするために開発・設計されたものになります。

注油機器関連器具・装置の種類

 1. 作動油における注油機器関連器具・装置

  • 給油ポンプ
    ポンプで油を汲み上げ、ノズルから給油口へと吐出する装置です。ガソリンスタンドの給油が身近な例です。
  • 手動ポンプ
    補充用のタンクへ吸い込み口を、使用するタンクへ吐出口を差し込んで、手でジャバラ部分を数回握ると、油を汲み上げます。灯油をストーブの灯油缶に移すときに使うものが身近な例です。
  • ジョッキ
    給油ノズルが取りついた手持ちの油タンクで、給油ノズルを給油口に差し込み、ジョッキ本体を傾けて油を供給します。
  • 漏斗(ファンネル)
    円錐状の筒で、給油口に差し込んで使います。ジョッキ等で給油する際、狙いを外して給油口の外へ油が漏れないようにする器具です。

2. 潤滑油における注油機器関連器具・装置

  • グリスガン
    グリスを塗布する時に使用する器具です。ジャバラ状のグリスカートリッジをセットし、トリガーを引くことで給油ノズルからグリスが吐出します。
  • グリスニップル
    グリスを設備の内部や、ボールネジ、LMガイドなどのボール部分に給油する際に使用する器具で、的確にグリスを塗布したい場所には大抵ついています。グリスガンのノズルをグリスニップルに差し込んで給油します。
  • 強制潤滑装置
    タイマーで潤滑頻度が制御され、定期的に潤滑油やグリスを設備に塗布します。

注油機器関連器具・装置の重要性

潤滑油やグリスの給油は、設備を故障させないための非常に大切な作業です。多くの設備は潤滑が切れた状態で動かすと金属同士で摩擦が発生し、発熱、摩耗、剥離などに発展します。それを防ぐために給油をしますが、場合によっては生産を優先して給油の時間を減らしてしまうこともあります。

こうした背景からメンテナンスの時間を減らすために、自動で給油してくれる強制潤滑装置や、塗布したい部分に的確にグリスがまわるグリスニップルなどがあります。これらを活用することで、設備停止時間は大幅に減り、利益向上に繋がります。

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