アジャスターフット

アジャスターフットとは

アジャスターフット

アジャスターフットは、機械装置などの高さを調整したり、水平を保持するための機械部品です。

様々な呼び方があり、レベリングパッドやアジャスターボルト、単にアジャスターと呼ぶこともあります。

可搬が必要な場合、移動させるときはキャスターを使い、固定時はアジャスターフットでキャスターを浮かせるキャスター付きアジャスターフットもあります。

底面に滑り止めや振動防止ゴムなどがついたアジャスターフットもあります。

アジャスターフットの使用用途

工作機械や梱包機械、食品機械、FA機器やロボットシステム、搬送システム(コンベア)など産業機械だけでなく、事務机やコピー機、作業台などOA機器を含めてさまざまな装置、機器に使用されています。軽量タイプから中軽量、重量と幅広いシリーズが用意されており、耐荷重にあわせて選定する必要があります。

精密機器や加工機など装置の水平が必要な場合には、角度調整が可能なアジャスターフットが使用し、床面が多少傾いていても水平設置ができるようにしています。また、逆に少し傾けないといけない場合も角度調整が可能なアジャスターフットを使用します。

アジャスターフットの原理

アジャスターフットは床面と接地するベースと高さを調整するボルトおよび調整した後、位置を固定するためのダブルナット用のナットで構成されます。通常は重量用、中軽量用にわかれており、装置の重さに応じて選定が必要です。耐荷重はNだけでなく、dN(1dN=1kgf)という単位が使われることがあります。

ベースに溶接されたナットをまわし、ボルト部を上下させることで装置の高さを調整することができます。調整が完了するともう一つのナットを装置側にとめ、ダブルナット機構でボルトが動かないように固定します。

アジャスターフットの高さ調整はスパナで行いますが、スパナが入りにくかったり、回しにくい箇所の場合、レベル調整・メンテナンスが難しくなります。そのような状況では、ボルトの先端にマイナスドライバーが入るすり割り加工をしたアジャスターフットがあり、この場合は、上からマイナスドライバーで調整、最後の固定だけスパナを使うので作業性を改善させることができます。

参考文献
https://www.imao.co.jp/introduce/adjustable-feet.html
https://special-adjuster.com/result/1036/

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