両頭グラインダ

両頭グラインダとは

両頭グラインダ

両頭グラインダとは、卓上グラインダやベンチグラインダとも呼ばれる研削・研磨加工を行う機械のことです。

通常、作業台などに固定して使用し、横向きに固定されたモータの軸両端に取り付けられた2つの円盤状の砥石が回転する仕組みとなっています。両端の砥石に異なる粒度のものが取り付けられることで、一方の砥石で荒砥作業を行い、もう一方の砥石で仕上げ作業できるのが特徴です。砥石の交換を繰り返さず、効率的に作業を進められます。

両頭グラインダは、工具や金属部品の研磨・整形に最適で、精度の高い加工を求められる場面で活躍します。また、使用方法や砥石の取り付け方によって、さまざまな素材や形状の対象物に対応できるため、幅広い用途で利用されています。

両頭グラインダの使用用途

両頭グラインダは、素材の加工や刃物の荒砥作業、研磨作業など、多岐にわたる用途で利用されています。素材の加工では、小さい素材の成型加工や金属素材を切断加工した後のバリ取りなどに使用されます。万力で固定できないような小さな素材も、両頭グラインダを用いることで簡単に加工が可能です。

また、刃物の荒砥作業にも適しています。大工道具のノミやカンナ、ノコ刃などの砥ぎ作業に利用されるほか、固定が難しい小さな旋盤のバイトの研磨にも使われます。さらに、砥石の代わりに布や麻でできたバフを取り付けることで、細かい仕上げの研磨作業にも利用可能です。

刃物の研削が多い場合は、専用の刃物研磨機を使用することが一般的ですが、バフを取り付けた仕上げ作業が多い場合には、バフグラインダという選択肢もあります。

両頭グラインダは、加工や研磨作業において非常に便利な機械です。作業現場での効率向上や品質向上に貢献するため、多くの職人やDIY愛好家に重宝されています。

両頭グラインダの原理

両頭グラインダは、下部にベース部を持ち、大きい機種ではボルトで作業台に固定することが可能です。本体にはスイッチが付いており、回転数を調節できるダイヤル付きの機種も存在します。また、両端に砥石を取り付ける構造になっており、安定させる支持台 (ワークレスト) や安全カバーが装備されています。

取り付けられる砥石の粒度は、金属加工に使用する場合には36~120番程度が一般的です。機種によっては、使用できる砥石の直径範囲が指定されています。比較的小さな205mm以下の砥石に対応した機種は単相100Vで動作し、205mmを超える大きな砥石に対応した機種は三相200Vで動作します。

両頭グラインダの構造と原理により、研削や研磨作業において安定した性能を実現しています。用途が限られるものの、材料を押し付けて研削する作業に適しており、金属加工や刃物研磨などの用途で多くの現場で活躍している機械です。

両頭グラインダの種類

両頭グラインダは、主に大型両頭グラインダ、小型両頭グラインダ、バフグラインダの3種類が存在します。

1. 大型両頭グラインダ

大型両頭グラインダは、大きな砥石を使用可能で、より大型の作業に適した機種です。三相200Vで動作し、金属加工や刃物研磨など、精密な作業が求められる場合に使用されます。また、集塵機能が搭載されている機種もあり、作業環境の改善に役立ちます。

2. 小型両頭グラインダ

小型両頭グラインダは、単相100Vで動作し、家庭用電源で使用できることが特徴です。砥石の直径が比較的小さな205mm以下のものに対応しており、DIY愛好家や趣味の工作などに適しています。コンパクトで場所を取らず、手軽に利用できるのが魅力です。

3. バフグラインダ

バフグラインダは、砥石の代わりに布や麻でできたバフを取り付けて使用する機種です。仕上げ作業に特化しており、金属やプラスチックなどの素材に磨きをかけることができます。美しい仕上がりを求める場合や、研削後の微細な研磨作業に適しています。

参考文献
https://diytools1.com/2016/07/14/post-16075/
https://www.kousakukikai.tech/grindingmachine/
https://www.bildy.jp/mag/desktopgrinder-guide/

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