マイクログラインダ

マイクログラインダとはマイクログラインダ

マイクログラインダーとは、手に持ってワークを削ったり磨いたりするためのペンのような形状をした加工器具のことです。

加工器具はルーターやリューターとも呼ばれ、工具として広く用いられています。マイクログラインダーは、電気モーターで駆動するタイプだけでなく、エアーで駆動するエアーマイクログラインダーもあります。また、実際に加工する先端のツールは交換可能で、加工内容に応じてツールを変えられます。

加工器具は回転速度を調整可能で、低回転領域でも加工に十分なトルクを維持することができます。そのため、精密加工や微細な作業に向いており、時には工業製品だけでなく、アクセサリーや時計などの精密な加工にも用いられます。

しかし、高速回転しているので安全に取り扱うためには、正しい使い方や保護具の着用が必要です。また、高速回転することから発生する振動や騒音にも気をつけなければなりません。

マイクログラインダの使用用途

マイクログラインダーは、金属のバリ取りや面取り、精密研磨仕上げ、彫刻などの加工に使用されます。また、大きな工具が入りにくい内側の加工や自由曲面などの微細な加工が必要な場所でも使用可能です。プラスチック、セラミック、ガラス、石、木材など、切削や研削可能な素材はさまざまです。

特に、エアマイクログラインダーは歯科医院で歯を削るために使用されます。歯を削る際には、高速回転する必要があり、高い精度と安全性が求められるからです。エアマイクログラインダーは、高速回転により、細かな部位に精密に加工すること可能です。また、衛生的な点からも重宝されています。

そのほか、塗装をはがすためのブラシなどでは研磨できない微細な部分にも対応できます。

マイクログラインダの原理

マイクログラインダーは、超硬や砥石などバリエーションに富んだ先端工具を使用し、狭い部位の加工に適したコンパクト加工機です。加工する場所に合わせて回転方向も正転逆転を選択可能で、幅広い用途に対応できます。

マイクログラインダーは、電動とエアーの二種類の駆動方法があります。電動タイプは最大約40,000回転/min、エアータイプは最大約100,000回転/minと高速で回転します。そのため、加工時間を短縮可能で、高速で精密な加工を実現します。

加工部はストレートタイプのほか、下方向を向いているアングルタイプ (45°~120°) もあり、幅広い加工に対応します。回転系のグラインダーが主流ですが、中には1秒間に100回以上往復する前後運動式や左右運動式のものもあり、回転式加工機が苦手とする隅の加工などを行うことが可能です。

マイクログラインダーは、先端工具の種類によって、切削や研削、磨きなど、さまざまな加工に使用されます。超硬材料を使った先端工具は、高い耐久性と精度を持ち、高速回転にも耐えられるため、微細な加工に適しています。

マイクログラインダの種類

マイクログラインダーには主に電動マイクログラインダー、エアーマイクログラインダー、ピストン型マイクログラインダーの3種類が存在します。

1. 電動マイクログラインダー

電動マイクログラインダーは、電動モーターで回転するタイプのマイクログラインダーです。加工する場所に合わせて正転や逆転に切り替えでき、回転数も可変式になっているものが多いため、さまざまな用途に使用されます。

主に、金属のバリ取りや面取り、精密研磨仕上げ、彫刻などの加工に使用される場合が多いです。

2. エアーマイクログラインダー

エアーマイクログラインダーは、空気圧で駆動するタイプのマイクログラインダーです。回転数が高速であるため、金属やプラスチック、セラミックス、ガラスなどの切削や研削に適しています。また、歯科医院などで歯を削るために使用されることもあります。

3. ピストン型マイクログラインダー

ピストン型マイクログラインダーは、ピストンの往復運動によって駆動するタイプのマイクログラインダーです。回転型と比較すると加工速度は遅いですが、前後運動式や左右運動式など、回転式加工機が苦手とする隅の加工や微細な加工に適しています。

また、加工に伴って熱が発生することが少ないため、素材によってはピストン型が選ばれることもあります。

参考文献
https://www.monotaro.com/g/00183937/
https://jp.misumi-ec.com/tech-info/categories/technical_data/td06/x0314.html

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です